[BOOKデータベースより]
ソフィアは黄色いハブラシが大好きです。名前はサミーです。ところがサミーの毛先がぐしゃぐしゃになると、おかあさんはすててしまったのです。サミーの旅がはじまりました。たくさんのプラスチックのゴミにあいました。サミーはなんとかソフィアのもとにかえりたい!サミーのたいへんな旅からみえてくるのは、プラスチックのいろいろとこまったところです。さあ、どうしたらいいでしょう。
[日販商品データベースより]ソフィアは自分のハブラシにサミーと名づけ,大切につかっていました.しかし,古いからもう使えないという理由でサミーは捨てられてしまい,他のプラスチックごみといっしょに船で運ばれ,海や川を漂います.たくさんのプラスチックごみと遭遇しながら,最後はアホウドリの助けをかりてソフィアの家までかえってきたサミーは,ハブラシとしてではなく,人形の髪をとかしたり,靴のよごれをとったりすることで活躍し,大切にされました.プラスチックごみの現状を知り,環境へ配慮する気持ちを育てます.
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6歳の女の子ソフィアは、お気に入りの黄色いハブラシに、サミーと名前をつけて大切にしていました。ところが、朝晩と欠かさずソフィアの歯をきれいにしていたサミーは、ブラシがボサボサになってしまいます!「あら、あら! あたらしいハブラシにしないと」それを見つけたお母さんは、サミーをゴミ箱に捨ててしまいました。車で運ばれ、やがて船に乗り、海を渡って、どこかの遠い国についたサミー。しかし、ゴミとして捨てられてもソフィアのことが忘れられないサミーは、ネズミの力を借りて川に飛び込みます。いざ、海へ! そして、ソフィアのもとへ!地球環境に影響を及ぼす、プラスチック問題について考えるための絵本が登場です。プラスチックストローが紙製ストローに変わったり、レジ袋の無料配布が廃止されたり、地球環境に配慮するおおきな動きが、近年特に盛んになっています。その背景には、東南アジアへのプラスチックゴミ輸出の問題や、マイクロプラスチックによる海洋汚染が広く知られるようになったことによる、危機感の高まりがあるのでしょう。ソフィアの家に向けて大海原を冒険するサミーですが、彼がゆく先々で出会うのは、彼のことを食べようとする動物や、同じくゴミとして捨てられた、さまざまなプラスチック製品たち。そうして、プラスチックにまつわる環境問題を描写する本書ですが、特に印象的なのは、サミーがプラスチックゴミのカップルと出会うシーンです。「ぼくたちはいつまでもいっしょなんだ。いつまでもいつまでも、永遠にね」そういってほほ笑み、見つめ合うカップル。しかしそれは、プラスチックが自然には分解されず、半永久的に環境に残ってしまうという性質を示しています。なんともブラックな皮肉が効いていて、ゾクっとさせられました。さて、本書で特別にフォーカスされているのがプラスチック製ハブラシの問題。しかし環境に悪いとはいえ、磨き残しを減らし、清潔な歯を保つためには、歯ブラシはひと月ごとに新しいものに変えるのが望ましいとされています。プラスチック製から紙製に変わったストローとは違って、なかなか改善しようがないんじゃないかと考えていたのですが——なんと、物語の最後に新提案!ブラスチックではなく、あるものでできたハブラシがあるんですって!驚きの素材は、絵本を見て確かめてください。環境についての価値観が目まぐるしく移り変わっていくこの時代、親子で最新の環境問題を学ぶきっかけに、おすすめの一冊です。
(小説家 堀井拓馬)
ボサボサになって使えなくなってしまった歯ブラシのサミーが、ゴミとして捨てられ、大冒険をしています。
大冒険の風景の中に、捨てられ、散乱したゴミの山が描かれており、土には還らない、生き物たちがエサと間違って食べてしまう、などの問題が織り込まれていました。
ただ、話の内容だけ追うと、サミーの大冒険しか見えてこない感じになっていて、それが残念だなと思いました。
プラスチックゴミについて、もっと直接的に訴えかける文が物語中にあると良かったなと思いました。(hime59153さん 40代・三重県 男の子9歳)
【情報提供・絵本ナビ】