この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 中国明末のメディア革命
-
価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2009年02月発売】
- 唐宋軍政史研究
-
価格:14,300円(本体13,000円+税)
【2023年10月発売】
- 知れば知るほど面白い朝鮮王宮王妃たちの運命 新版
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2021年11月発売】
- 知れば知るほど面白い朝鮮王朝の歴史と人物 新版
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2021年09月発売】
- 知れば知るほど面白い古代韓国の歴史と英雄 新版
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2021年11月発売】
[BOOKデータベースより]
第1部 俗文學をめぐって(嚴嵩父子とその周邊―王世貞、『金瓶梅』その他;明末惡僧小説初探 ほか)
[日販商品データベースより]第2部 文人をめぐって(山人陳繼儒とその出版活動;〓士銓『臨川夢』の中の湯顯祖と江南文人 ほか)
第3部 科學をめぐって(明清時代の科學と文學―八股文をめぐって;宋眞宗の「勸學文」について)
第4部 書物をめぐって(明清兩代における鈔本;明清における書籍の流通 ほか)
明清時代、とりわけ明末から清初に至る時期、南京、蘇州、杭州、揚州などの大都市を擁する江南地方では、經濟的な活況を背景に、文化の花が咲き誇った。傳統的詩文についてはいうまでもなく、書畫や庭園などの藝術、優雅な文人趣味の世界など、明末時期の江南には、多くの文學者、藝術家があらわれ、活躍している。そしてまた出版業の發展を背景に、傳統的な雅文學ばかりではなく、戯曲、小説、俗曲などの通俗文藝が隆盛をきわめたのも、この時代の特色である。かくのごとき綾錦のような世界が、明王朝の滅亡、續く清軍の南下によって、たちまち修羅の巷と化すことになる。命をかけて清軍に抵抗を試みるか、それとも髪をそり、辮髪を結って清に仕えるのか、はたまた明の遺民として世を送るのか、當時の知識人は嚴しい選擇の前に立たされることになる。こうした人間模様が見られるのも、この時代ならではのことである。本小著が、こうした明清の時代相を浮き彫りにする一助となれば幸いである。