[BOOKデータベースより]
ひとりの少女がかかげるもの―それは、小さな「のろし」。のろしとは、たいせつななにかを、伝えるための合図。風にのって飛んでいくアネモネの種のように、声は旅をし、だれかにとどき、そして「呼びかける声」は、つながり、すこしずつふえていく…。
[日販商品データベースより]『アネモネ戦争』は、強く「平和」を願う絵本です。戦争というものがどんなふうにどこからやってくるのか…。おだやかな日常や平和というものを、どうすれば守り、育てられるのか…。アネモネという花を通して、物語は、静かに深く、それを語りかけます。
アネモネの伝播と独占欲が産み出した戦争と荒廃、アネモネという花とメッセージ性の強い内容に刺激されました。
アネモネの由来を調べてみると、原生は書かれている通り地中海、意味も風の娘との事、十字軍によって拡がっていってとの記載も見つけたので、本当に戦争と関わりがあったのでしょうか。
花言葉には「愛」という文字があり、幸せに通じそうですが、毒性があるということです。
そんな事を知ってみると、この「アネモネ戦争」は、深みと存在感を増しました。
独占欲では抑えられない花の自然が巻き起こした戦争は、人の心も荒廃させてしまいました。
でも、それではいけないという、人間の知性が立ち上がるところが最大の見所です。
アートブックという世界で、上村さんがこめたメッセージはすごいエネルギーを持っています。(ヒラP21さん 60代・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】