- 獣害列島
-
増えすぎた日本の野生動物たち
イースト新書 127
- 価格
- 946円(本体860円+税)
- 発行年月
- 2020年10月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784781651279
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[BOOKデータベースより]
近年、街中にシカやイノシシ、クマが出没して、よく騒ぎになっている。ニュースで目にした方も多いことだろう。しかし、そうした野生動物による「獣害」の実態を知る者は少ない。捕獲頭数はシカとイノシシだけで年間一〇〇万頭を優に超え、農林水産業被害の総額は、報告されていないものを含めれば年間一〇〇〇億円を超えるといわれている。「人間は動物の住処を奪っている」と思っている人は多いが、実際はむしろ「動物が人間の住処を奪っている」のだ。様々な媒体で動物と人、そして森の関係を取り上げてきた森林ジャーナリストが、日本の緊急事態・獣害の実態に迫る。
第1章 日本は野生動物の楽園?(身近な野生動物、イヌとネコ;列島全域が「奈良公園」状態 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 破壊される自然と人間社会(鳥獣被害額は一〇〇〇億円以上?;森林を草原にする知られざる破壊力 ほか)
第3章 野生動物が増えた本当の理由(国が野生動物を保護した時代;仮説1 地球温暖化で冬を越しやすくなった? ほか)
第4章 食べて減らす?誤解だらけのジビエ振興(害獣駆除で生じる「もったいない」;期待される猟友会の危うい現実 ほか)
第5章 獣害列島の行く末(トキは害鳥!苛烈な江戸時代の獣害;獣害が少なかった時代の謎解き ほか)
「住処を奪われている」のは、人間の方だった。食害、人身被害、生態系の破壊、そして感染症……「動物愛護」が通用しない、日本の緊急事態に迫る!・列島全域が「奈良公園」状態・コンビニ前にたむろするイノシシ・レジ袋片手に冷蔵庫を荒らすサル・鳥獣被害額は年間1000億円以上?・ネコは猛獣! 野生化ペットが殺す自然・コロナ禍は獣害! 人獣共通感染症の恐怖・食べて減らす? 誤解だらけのジビエ振興近年、街中にシカやイノシシ、クマが出没して、よく騒ぎになっている。ニュースなどでよく目にする場面だが、そうした野生動物による「獣害」の深刻な実態を知る者は少ない。駆除数はシカとイノシシだけで年間100万頭を優に超え、農林水産業被害の総額は、報告されていないものを含めれば年間1000億円を超えるといわれている。「人間は動物の住処を奪っている」と思っている人は多いが、現在の日本においてはむしろ「動物が人間の住処を奪っている」のだ。本書では、これまで様々な媒体で動物とヒト、そして森の関係を取り上げてきた森林ジャーナリスト・田中淳夫氏が「なぜ野生動物はこれほどまでに増えたのか?」「共存の道はあるのか?」といった難問に挑む。動物愛護の精神だけでは解決しない「日本の大問題・獣害」について、偏見を捨て、改善に向けて現状を認識するための必読書。【目次】▼第一章 日本列島は野生動物の楽園?・身近な野生動物、イヌとネコ・列島全域が「奈良公園」状態・コンビニ前にたむろするイノシシ・寝たふりできないクマの激増ぶり・レジ袋片手に冷蔵庫を荒らすサル・ラスカルは暴れん坊! 外来動物の脅威▼第二章 破壊される自然と人間社会・鳥獣被害額は一〇〇〇億円以上?・森林を草原にする知られざる破壊力・檻と化した集落に閉じ込められた人々・ネコは猛獣! 野生化ペットが殺す自然・コロナ禍は獣害! 人獣共通感染症の恐怖▼第三章 野生動物が増えた「真っ当な」理由・国が野生動物を保護した時代・仮説@ 地球温暖化で冬を越しやすくなった?・仮説A ハンターの減少で駆除数できない?・仮説B 天敵のニホンオオカミが絶滅した?・飽食の時代を迎えた野生動物たち▼第四章 食べて減らす? 迷走する獣害対策・害獣駆除で生じる「もったいない」・期待される猟友会の危うい現実・野生動物がジビエになるまでの関門・シカ肉がビジネスになりにくい理由・野生動物の資源化と駆除の担い手・獣害対策は防護と予防にあり▼第五章 獣害列島の行く末・トキは害鳥!苛烈な江戸時代の真実・獣害が少なかった時代の謎解き・戦後に激変した日本列島の自然・撤退する人間社会と狙われる都会・「カワイイ」動物はなぜ生まれる?・築けるか、人と野生の共生社会