民主化と労使関係

インドネシアのムシャワラー労使紛争処理と行動主義の源流
地域研究叢書　４１

京都大学学術出版会
水野広祐　

• 価格: 4,070円（本体3,700円＋税）
• 発行年月: 2020年09月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784814002641

内容情報

[BOOKデータベースより]

権威主義崩壊後、労働法制が改革されたインドネシア。その実態はどうか？団結権や行動権はどこまで確保され、法はどこまで執行されているのか。植民地期に遡る資料の渉猟と緻密な臨地調査を併せることで、労働運動のみならず広くインドネシア社会を特徴付ける、ムシャワラー（合議）と、一方で時に暴力を伴う行動主義の源流を探る。

「合議」と「全員一致」原則の現実と行方
植民地期の労働問題と労働法
独立後スカルノ期の労働法制と労使紛争処理
スハルト政権下の労働法制と労使紛争処理
改革期の労働政策と労使組織
改革期初期の労使紛争処理事例―激烈な紛争と大量解雇
安定的労使関係の創出事例
２００３年労働力に関する法律第１３号
インドネシアの労使紛争処理制度改革―２００４年労使紛争処理に関する法律第２号を中心に
労使関係裁判所制度下の労使紛争処理
グルブック・パブリク「工場捜査」を労働攻勢とアウトソーシング
労働運動の発展と労使紛争処理制度
ムシャワラー・ムファカットと行動主義

[日販商品データベースより]

権威主義崩壊後，労働法制が改革されたインドネシア。その実態はどうか？　団結権や行動権はどこまで確保され，法はどこまで執行されているのか。植民地期に遡る資料の渉猟と緻密な臨地調査を併せることで，労働運動のみならず広くインドネシア社会を特徴付ける，ムシャワラー（合議）と，一方での時に暴力を伴う行動主義の源流を探る。