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【2016年05月発売】
[BOOKデータベースより]
戦後復興から再び奈落へ。普通の人々の生々しい声。有名無名の180人が「呟いた」ナチスの台頭。1919年から45年まで、日記や書簡、記事や回想録を引用し、歴史的事件の瞬間を生きた人々の肉声を再現する。地図・口絵写真・旅行者人名録収録。ロサンゼルスタイムズ年間最優秀書籍(2018)、デイリーテレグラフ年間最優秀書籍(2017)、ガーディアン「読者が選ぶ」年間最優秀書籍(2017)。
開いたままの傷口
[日販商品データベースより]深まる痛み
セックスと太陽
「煮えたつ混沌」
窮地に陥る
怪物か驚異の人か?
夏休み
フェスティバルとファンファーレ
ハイル・ヒトラー
古参兵たち
文学的「旅行者」
雪と鉤十字
ヒトラーのオリンピック
学問的不毛の地
虚々実々の接触
旅のアルバム
併合
「平和」と砕けたガラス
戦争への秒読み
戦争
旅の終わり
有名無名の180人が「呟いた」ナチスの台頭
第一次大戦後まもない1918年から第二次大戦終結の45年まで、とりわけナチスの勃興から隆盛時のドイツ社会と歴史的事件や出来事について、第三帝国を訪れた各国からの旅行者、外交官、政治家、ジャーナリスト、学者、ベルリン・オリンピックに参加した外国人選手らの残した日記、手記、記事、回想録などを集め、その肉声を再現する歴史書。
著者は、戦後の知恵や常識に汚されていない、その時その場で書き記された一次資料を蒐集し、第三帝国に対する直接的で、正直な「呟き」をタイムカプセルのなかに閉じこめた。歴史的、客観的判断とは無縁かつ自然体で記録された、有名無名の180人の率直な反応や意見は、現代社会のSNSに相当するだろう。逆説的な言い方をすれば、むしろ井蛙の見であるからこそ興味深いとも言える。
一般人が旅行者や生活者の立場で、街路・宿舎・自宅で感じ、考えた、手垢のつかぬ生々しい記録を基に、「ファシズムの勃興」を再構築してみせた画期的な作品。統制と迫害、侵略と戦争へ徐々に歩み始める第三帝国と現代社会を重ねてみるのは、考えすぎだろうか。地図・口絵写真・旅行者人名録収録。