- 人間の土地へ
-
- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2020年09月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784797673890
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- インド文化読本
-
価格:2,640円(本体2,400円+税)
【2022年11月発売】
- エチオピア農村社会の変容
-
価格:6,490円(本体5,900円+税)
【2025年03月発売】
- アメリカはいつも夢見ている
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2022年03月発売】
- テュルクを知るための61章
-
価格:2,200円(本体2,000円+税)
【2016年08月発売】
[BOOKデータベースより]
日本人女性として初めてK2に登頂した著者とラクダと共に生きるシリアの青年。沙漠で出会った二人を待ち受けていたのは、「今世紀最悪の人道危機」、内戦の勃発だった。徴兵された青年は政府軍から脱走を試みるが…シリア内戦を内側から描くノンフィクション。
第1章 二〇〇六年 非情の頂、K2からの帰還
[日販商品データベースより]第2章 沙漠のオアシス パルミラ
第3章 混沌のシリア
第4章 難民の多様を生きる
第5章 日本、目に見えぬ壁
第6章 平和を待つ人々
第7章 難民の土地
終章 夜の光
世界で最も困難な山、K2に日本人女性として初登頂した著者と、
今世紀最大の人道危機、シリア内戦に翻弄された沙漠の男。
平和な沙漠の民が内戦の大きな渦に巻き込まれていく様を
二人の目を通し、内側から描いたノンフィクション。
角幡唯介、ヤマザキマリ 絶賛!
角幡唯介
「小松さんが山を下りてから
どういう生き方をしているのか気になっていた。
混迷のシリアで人間の生の条件を見つづけた彼女の記録は、
とても貴重だ」
ヤマザキマリ
「登山で知った自然界の過酷を、
シリアの混乱と向き合うエネルギーに昇華させ、
全身全霊で地球を生きる女性の姿がここにある」
世界第2の高峰K2に日本人女性として初めて登頂した小松由佳。
標高8200メートルでビバークを余儀なくされた小松は、命からがら下山し、
自分が大きな時間の流れの中で生かされているにすぎないと知る。
シリア沙漠で出会った半遊牧民の男性、ラドワンと恋に落ち、やがて彼の大家族の一員として受け入れられる。
平和だったシリアにも「アラブの春」の波は訪れ、百頭のラクダと共に長閑に暮らしていた一家も、否応なく内戦に巻き込まれていく。
徴兵により政府軍兵士となったラドワンだが、同胞に銃は向けられないと軍を脱走し、難民となる。しかし安全を手にしたはずのヨルダンで、難民としての境遇に悩み、再び戦場であるシリアに自らの生きる意味を求めようとする。
小松とラドワンは、お互いの文化の壁に戸惑いながらも、明日の希望に向かって歩み続ける。
小松由佳(こまつ ゆか)
フォトグラファー。1982年、秋田県生まれ。高校時代から登山に魅せられ、国内外の山に登る。2006年、世界第2位の高峰K2(8611m/パキスタン)に、日本人女性として初めて登頂(女性としては世界で8人目)。植村直己冒険賞受賞、秋田県民栄誉章受章。草原や沙漠などで自然と共に生きる人間の暮らしに惹かれ、旅をするなかで知り合ったシリア人男性と結婚。2012年からシリア内戦・難民をテーマに撮影を続ける。2021年、『人間の土地へ』で山本美香記念国際ジャーナリスト賞を受賞。他の著書に『オリーブの丘へ続くシリアの小道で ふるさとを失った難民たちの日々』(河出書房新社)がある。