この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 向田邦子の会話文トランプ
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2023年09月発売】
- 向田邦子の末尾文トランプ
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2020年08月発売】
- 向田邦子の思い込みトランプ
-
価格:880円(本体800円+税)
【2016年01月発売】
- クリニック・クリティック
-
価格:3,300円(本体3,000円+税)
【2004年06月発売】
- 失格でもいいじゃないの 太宰治の罪と愛
-
価格:1,870円(本体1,700円+税)
【2023年02月発売】
[BOOKデータベースより]
端正な文章で知られる藤沢周平の時代小説から「一文一段落」でしめくくられる七十三作品を取り上げ、その終わり方から作品を読み直す。鮮やかな幕切れを演出する末尾文が、いかにして読者にとどめを刺すのか。主に登場人物の描写で終わる一文を通じて、藤沢作品とそこに描かれたひとびとの魅力を紹介する。
おしのの、短い旅は終っていた。―(暗い繩)
[日販商品データベースより]疲れてかすんだ眼をこすり、清次は再び鑿をとり上げると、(略)―(闇の梯子)
お吉はつぶやいたが、不意に自分も掌で顔を覆った。―(父と呼べ)
薄闇の中にいる男とは、遠い昔に別れていたのだ、とも思った。―(旅の誘い)
その鳥たちのしあわせに、微かな妬ましさを感じながら、(略)―(霜の朝)
屋根を叩いていた時雨は、遠く去ったらしく、(略)―(時雨のあと)
耳に轟いて、題目の声が続いていた。―(穴熊)
耳を聾するばかりの時の声の中で、直太も寝たまま首をもたげ、(略)―(石を抱く)
達平は、まだ頭が痛かった。―(拐し)
橋の方から駆けてくるおようを指さしながら、おすまはそう言った。―(閉ざされた口)〔ほか〕
藤沢周平の時代小説より「一文一段落」で終わる73作品を紹介。末尾の一文から解説する藤沢作品とそこに描かれた人物の魅力。