[BOOKデータベースより]
第1部 文学篇(ネルヴァル観の形成―批評と論争;フローベールの文体をめぐる論争;ボードレールとノルマンディーの海岸;『サント=ブーヴに反論する』におけるもう一人の詩人、ルコント・ド。リール;「ゴンクール未完日記」のパスティッシュ)
第2部 絵画篇(オランダ絵画―レンブラントからフェルメールへ;カミーユ・コローの風景画―コンブレーの「二つの方角」の源泉;モネの睡蓮画―ヴィヴォンヌ川の睡蓮の場面をめぐって)
第3部 音楽篇(変貌するショパン;ワーグナー派と反ワーグナー派―ワーグナー批評史の中のプロースト;新世紀のヒーロー、ベートーヴェン;叡智と宿命のドラマ―ドビュッシー『ペレアスとメリザンド』;写真と記憶―コンプレーの生成過程におけるイリエ)
文学・絵画・音楽を吸収し、文学に昇華させた軌跡――。
文芸評論『サント=ブーヴに反論する』から発展した『失われた時を求めて』には、ドレフュス事件や第一次世界大戦、レンブラントやフェルメール、ショパン、ワーグナー、べートーベンなど、多くの実在する固有名が登場し、文学・芸術の百科全書の観を呈している。フィクションの姿をした文学・芸術論として独創性を確立するに至るまで、プルーストは過去や同時代の文学・芸術をどのように受容し、創造へと転換したのか。草稿、書簡、新聞や雑誌記事を含めた膨大な一次資料からプルーストの批評言説を相対的に検証し、改めて歴史の中に位置づける。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- CORRESPONDANCES
-
価格:4,620円(本体4,200円+税)
【2020年02月発売】