- ほの暗い永久から出でて
-
生と死を巡る対話
文春文庫 うー38ー1
- 価格
- 715円(本体650円+税)
- 発行年月
- 2020年09月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784167915667
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[BOOKデータベースより]
人はなんのために生まれ、生きて、死ぬのか。『精霊の守り人』で知られる作家が最愛の母の死を看取る日々の中で、聖路加国際病院の気鋭の医師と交わした往復書簡。豊かな知性と感性に彩られた二人の対話は驚きに満ち、深く静謐な世界へと導かれていく。未曾有のパンデミックに向き合う思い、未来への希望を綴った新章を追加。
はじめに 思いがけぬ角度から飛んでくる球(上橋菜穂子)
[日販商品データベースより]蓑虫と夕暮れの風(上橋菜穂子)
陽の光、燦々と降りそそぐ海で(津田篤太郎)
見えるもの、見えないもの(上橋菜穂子)
切り口を変えると、見方が変わる(津田篤太郎)
母の贈り物(上橋菜穂子)
私たちの輪郭を形作るもの(津田篤太郎)
流れの中で、バタバタと(上橋菜穂子)
日常を再発見する(津田篤太郎)
春の日の黄昏に(上橋菜穂子)
死と再生、人生の物語化(津田篤太郎)
おわりに 奇縁に導かれる「最高の選択」(津田篤太郎)
未曾有のパンデミックにどう向き合うか(津田篤太郎)
地球に宿る(上橋菜穂子)
世界的な物語作家と聖路加の気鋭の漢方医が打ち合う、生命を巡る白熱のラリー!
『精霊の守り人』から医学の未来まで、知的好奇心を刺戟する圧倒的な面白さ!
なんのために生まれ、なんのために生き、なんのために死ぬのか。
人は、答えが出ないとわかっている問いを、果てしなく問い続けるような脳を与えられて、生まれてきたのでしょうか。--上橋菜穂子
なんのための生なのか、という問いは、いささか弱音のようにも聞こえるのですが、この弱音こそが、優れた物語の書き手である上橋さんの「創作の源泉」であるように私には見えてくるのです。--津田篤太郎
最愛の母の肺がん判明をきっかけに出会った作家と医者。
二人の話は、身体のシステム、性(セックス)、科学・非科学、自然災害、宗教、音楽、絵画、AI、直感……、漫画から古典、最新の論文にいたるまで縦横無尽に広がっていき、物語の創作の源泉もひもとかれていく。かつてないほど刺激的な思考体験ができる究極の一冊。
コロナ禍にみまわれた2020年、文庫化にあたって、新章「未曽有の難局にどう向き合うか」(津田篤太郎)、「地球に宿る」(上橋菜穂子)を追加。
【著者略歴】
上橋菜穂子
1962年東京生まれ。立教大学文学部卒業。文学博士。川村学園女子大学特任教授。89年『精霊の木』で作家デビュー。著書に『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、『狐笛のかなた』『獣の奏者』『鹿の王』など。野間児童文芸賞、路傍の石文学賞、本屋大賞、日本医療小説大賞など数多くの賞に輝き、2014年には児童文学のノーベル賞といわれる国際アンデルセン賞作家賞を受賞する。
津田篤太郎
1976年京都生まれ。京都大学医学部卒業。医学博士。聖路加国際病院リウマチ膠原病センター副医長、日本医科大学付属病院東洋医学科非常勤講師、北里大学東洋医学総合研究所客員研究員。西洋医学と東洋医学の両方を取り入れた診療を実践している。著書に『未来の漢方』(共著)、『病名がつかない「からだの不調」とどうつき合うか』『漢方水先案内』がある。