- それでもあなたを「赦す」と言う
-
黒人差別が引き起こした教会銃乱射事件
亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ 3ー11
GRACE WILL LEAD US HOME- 価格
- 2,750円(本体2,500円+税)
- 発行年月
- 2020年08月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784750516530
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価格:2,530円(本体2,300円+税)
【2017年07月発売】
[BOOKデータベースより]
アメリカ南部・チャールストンの由緒ある黒人教会で、その晩も聖書勉強会が開かれていた。飛び入り参加を装い現れた白人男性が、突然出席者に向けて銃を乱射。十二名の黒人信徒のうち九名が死亡した。犯人は白人至上主義者のひきこもり青年。インターネットで仕入れた差別思想に影響を受けての凶行だった。「国を乗っ取っている黒人」たちとの人種戦争を起こすために、世間にもっとも衝撃をあたえられそうな人々(教会に集う善き人々)を狙い実行された大量殺人事件。その背景に横たわるアメリカにおける黒人差別の根深い歴史、遺族たちの葛藤、そして信仰の力とは―
第1部 邪悪な存在と目が合った(いばらの中に蒔かれた種;訪問者;隠れていたのは ほか)
[日販商品データベースより]第2部 癒しを求めて(死の騒がしい沈黙;見知らぬ人々の善意;「聖書を取り戻したい」 ほか)
第3部 真相が明るみに出る(善き人々の沈黙;一年後;通常営業 ほか)
【推薦!】
77発の銃弾が9人を殺戮。戦慄の果てに希望は見えるか。
−−保坂展人氏(『相模原事件とヘイトスクラム』著者、世田谷区長)
家族を殺した男をあなたは赦せますか?
−−高橋ユキ氏(『つけびの村』著者)
2015年6月17日、アメリカ南部・チャールストンの由緒ある教会で事件は起きた。
「チャールストン教会銃乱射事件」である。
その日の夜、男は、毎週水曜日恒例の聖書勉強会に参加していた黒人信徒に向け銃を乱射。参加者12人のうち9人が死亡した。
−−それはインターネットで仕入れた差別思想に影響を受けての凶行だった。
だが、事件後早々、生存者と遺族は犯人に対し「あなたを赦します」と発言。
全米を震撼させた理不尽な動機による大量殺人事件は、この発言によってさらに注目を集めることになった。
克明にあぶり出される事件の一部始終、耳を疑うほどの犯行動機の論理破綻、ネットをきっかけにヘイトスクラム(憎悪犯罪)が生まれる過程、そして、残された人々の尽きせぬ悲しみの軌跡……。
−−ピュリッツァー賞を受賞した地元紙の記者が生々しく描き出した、第一級のノンフィクション。
【目次】
プロローグ
第一部 邪悪な存在と目が合った
第二部 癒しを求めて
第三部 真相が明るみに出る
エピローグ
弔辞−−クレメンタ・ピンクニー師に宛てたアメリカ合衆国大統領による追悼演説
謝辞
訳者あとがき