[BOOKデータベースより]
近世日本において一人の人物が異なる二つの名前と身分を同時に保持し、公の場で使い分けた「壱人両名」。従来固定的と見なされていた身分の移動や兼帯はなぜ発生し、いかなる意味があったのか。成立の前提・背景から明治初年の解体・終焉にいたるまで、多様な事例を分析。「身分」の意味を問い直し、近世社会の建前と実態、本質に迫る意欲的な一書。
本書の課題と研究視角
第1部 近世支配と壱人両名(近世「壱人両名」考―身分・職分の分離と二重身分;近世身分の移動と二重化―「両人別」と「身分片付」;他支配帰属の身分格式化―「支配替」と「両支配」;白洲座席と身分格式―士・庶「両様」の取扱;両支配・兼帯における白洲座席の紛擾;支配・秩序と壱人両名)
第2部 近世地下官人と壱人両名(幕末期朝廷献納金穀と地下官人―文久三年「分賜米」を中心に;近世禁裏御香水役人の実態―地下官人の職務・相続・身分格式;近世「賛者」の実態と「町家兼帯」;近世禁裏衛士役人の相続と存在形態;地下官人と壱人両名の終焉―近世二重身分の作法とその解体)
総括と展望
近世日本において一人の人物が異なる二つの名前と身分を同時に保持し、公の場で使い分けた「壱人(いちにん)両名(りょうめい)」。従来固定的と見なされていた身分の移動や兼帯はなぜ発生し、いかなる意味があったのか。成立の前提・背景から明治初年の解体・終焉にいたるまで、多様な事例を分析。「身分」の意味を問い直し、近世社会の建前と実態、本質に迫る意欲的な一書。
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