- 大義の末 新装版
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- 価格
- 704円(本体640円+税)
- 発行年月
- 2020年07月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784041095911
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井沢ファン




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悲惨
「大義の末」と「軍旗はためく丘に」の二部構成。著者の戦争体験を通しての小説が前者で、後者は住吉丸事件で1945年8月02日、終戦の13日前の事件を描いている。当時の軍部、東条英機以下幹部の愚かな行動が日本人の犠牲者を多く出した。後者はそのうちの一つだが、運の悪さは否めない悲しい事件だ。私の父も既に故人だが、著者よりは年齢が10歳ほど上なので、現役の兵士として最前線で戦争をしたわけだが、軍隊時代は大変だったことを聞かされた。世の中が戦争のない平和な世界でありたいことを切に願うばかりだ。前者の小説は最後が中途半端で終わったことが肩透かしを食らったのは残念だ。もう少し落ちがほしかったと思う。




























[BOOKデータベースより]
思想書『大義』に影響され、予科練に志願した軍国少年・柿見は、理想とかけ離れた戦争の現実に深く絶望する。軍国主義を否定しておきながら、天皇の権威を再び政治に利用しようとする戦後社会で、人々と国家の変節に怒る柿見。なかったことにされた『大義』へ捧げた青春とそれを信じて死んだ友への想いから、破滅的な衝動に支配されていく。実体験に基づき、激動の時代を描いた、城山文学の原点というべき表題作ほか1篇。
[日販商品データベースより]太平洋戦争末期、理想に燃える軍国少年・柿見。激動の時代に翻弄される少年の行く末は……。社会の価値観・思想が目まぐるしく変化する中で生きた少年の青春と葛藤を描く、城山三郎の最重要作品。