- 在庫状況:在庫あり(1〜2日で出荷)
- 英国流旅の作法
-
グランド・ツアーから庭園文化まで
講談社学術文庫 2619
- 価格
- 1,298円(本体1,180円+税)
- 発行年月
- 2020年07月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784065200513
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 古代ローマの肖像
-
価格:4,400円(本体4,000円+税)
【2012年06月発売】
- 岩波講座世界歴史 14
-
価格:3,520円(本体3,200円+税)
【2022年02月発売】
[BOOKデータベースより]
一八世紀、古典教養を学ぶため、こぞってイタリアへと旅した「グランド・ツアー」。フランス革命が始まれば、国内・湖水地方の風景観賞で美意識を養い、馬車が流行ると、あえて徒歩旅行で詩想を求め、ロマン派詩人を次々生み出した―。なぜ英国人は、これほど旅に焦がれ続けたのか。飽くなき情熱と、その理想郷の意味を考察する。
序章 “田園”とイギリス人
[日販商品データベースより]第1章 “アルカディア”を求めて―グランド・ツアー(「制度」の誕生;旅程と道中 ほか)
第2章 風景の誕生―ピクチャレスク・ツアー(ピクチャレスク美の誕生;ピクチャレスク・ツアーとは何か ほか)
第3章 詩想を求めて田園を歩く―ペデストリアン・ツアー(自然が「美しい」という感覚―感性の推移;徒歩旅行の出現 ほか)
第4章 “イングリッシュネス”を求めて―ロンドン・ツアー(繁栄の都市、ロンドン;スペイン人の見たロンドン ほか)
終章 われ“アルカディア”にあり
18世紀、古典教養を学ぶため、貴族の子弟や家庭教師がこぞってイタリアへと旅した、「グランド・ツアー」。
フランス革命が始まって海外渡航が難しくなると、今度は湖水地方への国内旅行へとシフトチェンジ、
ガイドブック片手に風景観賞(ピクチャレスク美)で美意識を磨く。
はたまた馬車が流行りだせば、「自らの歩き、詩想を深めるべし」と徒歩旅行が大ブームに。結果、ワ−ズワスはじめ、世界的ロマン派詩人を次々生み出した――。
どんな時代もどんな状況でも、「旅で学ぶ」「旅で成長する」という信念を守り続けた英国人。
彼らは、なぜこれほどまでに旅に焦がれ続けたのか。
旅の効用とは、一体何なのか。
その飽くなき情熱と、彼らが愛してやまない理想郷「田園」の精神的意味を
様々な史料、図版とともに考察する。
学術文庫版解説・桑木野幸司「イタリアが造った英国の風景」
本書は『イギリス的風景 教養の旅から感性の旅へ』(NTT出版 2007年刊)を加筆修正、改題したものです。