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[BOOKデータベースより]
第1章 明治維新の思想―尊王攘夷と公議政体、そして蛮社の獄
[日販商品データベースより]第2章 文明開化と自由民権―フィクションとリアル
第3章 中江兆民―自由と浩然の気
第4章 帝国日本の完成と煩悶青年の登場
第5章 大正デモクラシー―吉野作造と民本主義
第6章 和辻哲郎と国民道徳論批判
第7章 大衆小説が映し出す政治―一九三〇年代
第8章 戦争と文学
第9章 戦争と知識人―三木清
人間はどういうきっかけで政治に関心を持つようになるか。その観点をもとに幕末から戦後までの日本政治思想史を広い視野で俯瞰する。
◆庶民はだれでも政治より自分の生活のほうがずっと重要である。仕事や家庭生活によほど行き詰まったときに、ようやく人びとは、ぼんやりと政治を意識し始めるのである。そういうひとりひとりの庶民に対して、国家は奉仕しなければならない。国家と市民社会の関係を変えなければならない。そのためには、まず思想家が先頭に立って、自分自身の経験や生き方をなまなましいことばで語り始めなければならない。自分だけ安全地帯にいて、いくら高尚な概念や論理をあやつっていても、国家と市民社会の関係は変わりはしないのである。一九四五年の敗戦以後、多くの若い知識人たちが自分を語った。あまたの高尚な思索の産物よりも、なまなましい経験の告白のほうが、政治のあり方を変えるのにずっと大きな力を持ったのだと、わたしは考えている。(「あとがき」より)◆