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[BOOKデータベースより]
世俗社会を動かす真宗の世界。大名権力が脅威に感じつつも頼らざるをえなかった真宗の存在。13編の論考がその種々に迫る。
1 戦国争乱と本願寺(上杉謙信と笠原本誓寺―真宗寺院という戦国大名の外交チャンネル;三河一向一揆後の本願寺門徒衆の動向;本願寺と鉄砲;織豊期本願寺の起請文にみる神仏)
[日販商品データベースより]2 中近世移行期と本願寺(益田照従―本願寺と豊臣政権に仕えた家臣;本行寺准如と北陸門徒;本願寺教如をめぐる女性門徒について;本願寺教如と織豊武士の茶の湯―慶長期豊臣家家臣団との関係を中心に;美濃地域の真宗寺院と織豊武士団―由緒書を中心に)
3 近世本願寺の諸相(近世京都の都市開発からみる傾城町―隣りあう六条三筋町と東本願寺;近世地域真宗寺院の一齣―野崎専応寺を例に;真宗寺院の由緒書にみる統一権力像;親鸞伝の史実と伝承―親鸞伊勢参宮伝承をめぐって)
本願寺〈宗教〉と政治的〈権力〉がいかなる関係によって中近世を構成していたのかを明らかにし、〈宗教〉的世界に規定された列島社会の中近世という新たな歴史像を世に問う。
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日本史を考えるうえでの〈宗教〉性の重要性は、権力者の場合でいえば、後醍醐天皇の密教への傾倒や、室町殿の禅への傾倒、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康などの自己神格化といった事象からも明らかであるし、民衆の場合でも、惣村や一揆といった自治・自立の象徴と教科書で語られる事柄は、すべて鎮守や村堂といった地域仏神のもつ〈宗教〉性によって、その正統性が担保されているのである。
飢饉・戦争といった天災・人災が打ち続いた中近世社会において、〈宗教〉はそうした正統性の論理的根拠になるとともに、現実の世俗社会においても、権力がなしえない事柄を実現せしめた。例えば、飢饉に際して仏教者たち(特に真言律宗や時宗)は、「施行」と称して仮小屋を建てて炊き出しを行ったり、厳しい身分制の中で、差別された人びとや、「身分外身分」と呼ばれる立場にあった人びとを受けいれ救済を説くなど、現当二世にわたる救済に取り組んでいる。また、国家や地域領主が利害関係の中で成しえなかった、道路の修補や架橋、築堤といった土木工事も、〈宗教〉者の主導によって、ようやく実現されたという事例も多い。こうして見ると、日本の中近世社会は、「相依」というよりもむしろ、〈宗教〉を前提として成り立った世界であり、権力者は、〈宗教〉との間にどのような関係を構築するかが、重要な課題であったということになる。
本論集では、こうした前提にたって、中近世社会と〈宗教〉との関係を検証するための材題として、「本願寺教団」を取り上げている。
(「序論」より)
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