神々は真っ先に逃げ帰った

棄民棄兵とシベリア抑留
ＴＨＥ　ＧＯＤＳ　ＬＥＦＴ　ＦＩＲＳＴ

人文書院
アンドリュー・Ｅ．バーシェイ　富田武　

• 価格: 4,180円（本体3,800円＋税）
• 発行年月: 2020年05月
• 判型: 四六判
• ISBN: 9784409520819

内容情報

[BOOKデータベースより]

著者は歴史家として、シベリア抑留を北東アジアの歴史と地政学のなかに置き直し、分析に有効な例として香月泰男、高杉一郎、石原吉郎を選び出した。苛酷な抑留体験をした彼らの戦中戦後を感性鋭くたどりながら、喪失の意味をさぐる。国家が責任をとらずに、特権階級だけが真っ先に難を逃れる構造はいまもかわらない。

序章　神々は真っ先に逃げ帰った
第２章　歴史の中のシベリア抑留
第３章　香月泰男とラーゲリの世俗的世界
第４章　苦しんで得られた知―高杉一郎とシベリアの「民主運動」
第５章　石原吉郎―最も良き私自身帰っては来なかった
終章　藤原てい―引揚者たちの苦難
付表　何人捕われ、何人死んだか？

[日販商品データベースより]

日ソ戦争、抑留、そして戦後。捕虜たちはどう生き延び自分と社会をみつめたか？?


著者は歴史家として、シベリア抑留を北東アジアの歴史と地政学のなかに置き直し、分析に有効な例として香月泰男、高杉一郎、石原吉郎を選び出した。苛酷な抑留体験をした彼らの戦中戦後をセンシティブにたどりながら、喪失の意味をさぐる。国家が責任をとらずに、特権階級だけが真っ先に難を逃れる構造はいまもかわらない。