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[BOOKデータベースより]
明けない夜はない。闇の先にはかならず光が見える。人生の深淵に幾度も迷い込んでしまった詩人が、混迷の果てに探し得たものは何か。人生の年輪を重ねてきたものならではの、研ぎ澄まされた感性によって刻まれた最新詩集。
痛み葉
[日販商品データベースより]ゆき
花びら
雨脚
静かな夜
フーガ
半月
暮れ残る道
雪の火ばな
周波数
架橋
裂けたザクロ
乾いた風
ボールペンと紙の
夏の朝は早い
聖堂
ガラス細工
大工仕事の音
雨垂れ
「水面を埋め尽くす花びら/浮遊した心の痛みを抱いて/日没の時間が止まりかけてくる」(「花びら」)。
人生の深淵に幾度も迷い込んでしまった詩人が、混迷の果てに探し得たものは何か。人生の年輪を重ねてきたものならではの感性によって刻まれた最新詩集。