[BOOKデータベースより]
総論 技術経営と研究開発マネジメント
1 研究開発マネジメントの概要(研究開発マネジメントの手法;研究開発マネジメントの組織;技術開発と研究開発戦略)
2 研究開発の提案と実践(技術ロードマッピング;研究開発プロジェクトと具体的計画策定手法、その選択と評価手法;ポートフォリオマネジメントと知的財産戦略)
3 研究開発の投資、組織と人材育成(創造力の本質;研究開発投資における組織と人材育成;研究開発ファイナンス;研究開発者の倫理)
4 研究開発の長期ビジョン(イノベーションの創出とマネジメント)
本書は,研究開発マネジメントが求められるビジネスリーダー,もしくは将来,これを目指す方々にむけて,入門書として執筆しました.将来に向けてあるべき企業像を描き,そのなかで研究開発マネジメントのあり方を述べています.
より具体的には,企業トップからのメッセージである,企業理念・ビジョンをもとに,
1)企業の有するコア技術(核となる技術) を理解すること
2)将来の求められる市場を考え,コア技術との親和性を捉えること
3)それを実行する組織,仕組みを構築すること
の3点を中心にマネジメントを捉えています.
今の時代はレイ・カーツワイルの提案する,収穫加速の法則に沿って進化しているといわれます.これに伴い産業構造も大きく変化し,だれもが参入できる競争社会(コンテスタブル市場)の中,企業の存続のためには新機軸となる事業を常に生み出す必要があります.このような時代だからこそ,潜在する市場と必要とされる技術を見極め,自社のコア技術をきちんと棚卸しし,それをもとに他社もしくは他機関,大学等との連携や協業など様々な仕組みを構築し,新しい時代を切り開いていくことが求められます.
本書では,デジタル化・IoT化が進展する時代の製造業の持続的発展の礎である“研究開発”のあり方について,技術経営(MoT:Management
of Technology)
の視点から提起します.まず過去と現在,未来を定めてどのような段取りで進めてゆくべきかを述べ,筆者らがこれまで企業の研究開発部門で実践してきた自身の経験知に他社の事例を加え,古典的な理論と融合しながら,最適な研究開発マネジメントとはどうあるべきかについて述べています.
そのポイントは下記の3点です.
1)企業・組織における新事業創成に向けて,研究開発マネジメントの本質と理想像を理論から実学まで広い視点で解説する点.
2)研究開発マネジメントとは経営層の意思を効率的,効果的に実現する方法の一つであり,人材育成を含めてその具体論を述べる点.
3)時代の変遷に伴う研究発想の転換から,基礎・応用・実用化研究の分類から商品化までの流れを明確にする点.
なお、読者の理解を深めるため、本書では次のような4部構成をとっています。
Session I:研究開発マネジメントの概要
Session II:研究開発の提案と実践
Session III:研究開発の組織構築と人材育成
Session IV:研究開発の長期ビジョン
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