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価格:7,480円(本体6,800円+税)
【2019年12月発売】
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【2019年12月発売】
[BOOKデータベースより]
古代律令国家による国や郡といった行政区画の編成は、荘園制の下で再編されつつも存続し、さらには近世幕藩体制下でも機能し続けた。そして明治の廃藩置県、町村制の成立、昭和の市町村再編を経て現在に至るまで、日本の行政区域を規定する基層として影響を及ぼしている。本書は、そうした最基層である古代中世の領域編成の実態と、それにより形作られる空間的思考の両面を、歴史地理学の手法で解明した研究成果である。
第1章 日本古代中世における領域研究の視角と課題
[日販商品データベースより]第2章 平安鎌倉期証文類にみえる空間的思考とその表現
第3章 平安期平城京域における空間利用とその管理
第4章 平城京による領域編成と中近世都市奈良の都市構造認識
第5章 八・九世紀伊勢神郡における言説としての領域性と領域編成
第6章 中世伊勢神郡における空間管理と条里絵図
第7章 境界表示としての〓示の確立と空間管理
古代律令国家による国や郡といった行政区画の編成は,荘園制の下で再編されつつも存続し,さらには近世幕藩体制下でも機能し続けた。そして明治の廃藩置県,町村制の成立,昭和の市町村再編を経て現在に至るまで,日本の行政区域を規定する基層として影響を及ぼしている。本書は,そうした最基層である古代中世の領域編成の実態と,それにより形作られる空間的思考の両面を,歴史地理学の手法で解明した研究成果である。
著者はまず,平安鎌倉期の土地売券や処分状などの文書に注目し,記された空間表現の統計処理を通じて人々の空間的思考の様式と社会のありようを解明するとともに,寺院が核となる社会的ネットワークの存在を指摘する。続いて,廃都後の平城京域における土地利用の転換を分析し,中世都市奈良という意識がいかに人々の認識に影響を及ぼしていたかを示した上で,8・9世紀に伊勢神宮が展開した領域編成について,海外の研究成果を踏まえて論じる。さらに,境界表示である〓示の成立と発展過程を追い,三世一身法と墾田永年私財法により墾田が増加する中で,平野と山野とを包括した領域型荘園が11世紀頃に成立していく様相やその特徴をも明らかにする。
これまで必ずしも十分な検討がなされてこなかった,領域の空間的側面そのものについて追究した本書は,土地の景観,政治や行政,人々の認識を包括的に論述し,専門分野を超えて多くの示唆を提供する。