[BOOKデータベースより]
山里のはずれに住んでいる、ごんべえさん。ある夜、布団にくるまってうとうとしていると、表の戸をドンドン叩き、「ごんべえ、ごんべえ」と呼ぶ声がしました。そっと戸に近づき、ガラッと開けると、子だぬきが転がり込んできて…。人情あふれるごんべえさんと、お調子者の子だぬきのゆかいな噺。
[日販商品データベースより]山里のはずれに住んでいる、ごんべえさん。
ある日の夜、布団にくるまってうとうとしていると、
表の戸を、ドンドン叩き、「ごんべえ、ごんべえ」と呼ぶ声がします。
戸を開けると誰もいません。
戸を閉めてまた布団に入ると、「ごんべえ、ごんべえ」と呼ぶ声がするので、
そっと戸に近づき、ガラッと開けると、子だぬきが転がり込んできました。
たぬきをつかまえて、なわでしばったごんべえさん。
「二度とわるさしねぇようにな」
と、こらしめてやることに……。
いたずら好きのたぬきはいったいどうなる??
子供も大人も大笑い!日本語の楽しさが詰まった「落語」の世界。
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童話には、言葉を話す動物なんてのがいろいろおりますが、落語にでてくるそれといえば、犬、猫、キツネにそれから、たぬき!たぬきというと、ふしぎな力で人を化かすと決まっておりますが、『ごんべえだぬき』の子だぬきは、ただのイタズラ好き。やってることは、いわゆるピンポンダッシュと変わりません。山里はずれに住む、ごんべえさんという人情家。子だぬきときたら、眠りにつこうとするごんべえさんの家の戸を叩き、「ごんべえ、ごんべえ」とやかましくさわぎます。たぬきのあつかいを心得ていたごんべえさん、うまくして子だぬきをとっ捕まえてやりました。夕飯はタヌキ汁だの、毛皮はおれがもらうだの、と村人が喜ぶものですから、子だぬきは真っ青!ところが、そこはごんべえさん、情けをかけて逃がしてやろうと村人をいさめます。しかし、二度と悪さをしないように、軽くおしおきをしよう。ごんべえさんがそういって取り出したのは――全15巻で完結した「川端誠落語絵本シリーズ」より、画風もあらたに復活した新シリーズの2作目です。落語「ごんべえだぬき」といえば、童話のような雰囲気のある、ファンタジックであたたかな演目。絵本とはとくべつ親和性が高いのではないか、と思って、ページをめくってみれば大正解!落語として楽しんでいたときには、どこか間が抜けていて、生意気な小僧っ子としてイメージされていた子だぬきが、絵本になって愛らしさ300パーセント増しに“化け”ています。また、あとがきにはこうあります。「落語はオチで切って落としますが、絵本には裏表紙があります。オチのオチ」そうして、これしかないだろう、という絵を裏表紙に描いたという作者の川端誠さん。なるほど、なっとくの二段オチ!ごんべえさんたら、人情あふれすぎでしょう!!落語にはじめて触れる人にはもちろん、「ごんべえだぬき」は何度も聞いたよという人にもオススメできる、絵本ならではの楽しみが詰まった一冊になっています。
(小説家 堀井拓馬)
落語を聞く機会はなかなかないものですが、絵本になっているととても親しみやすいですね。
いたずら好きの子だぬきが出てきて、捕まった時、たぬき汁だの毛皮だのという話になったのでハラハラドキリとしました。でも、人情深いごんべえさんが逃してやったのでホッとしました。
オチがついた時には、クスッとして、絵本の裏表紙の絵では、オチのオチまであって楽しませてくれます。
子供と一緒に楽しめる落語絵本です。(ピーホーさん 30代・埼玉県 女の子5歳、女の子3歳)
【情報提供・絵本ナビ】