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[BOOKデータベースより]
憲法改正をめぐる議論は多い。だが本来ならばそれと腑分けし、展開すべき憲法解釈の議論をどれだけ重ねてきただろうか。権力が憲法に拘束される構造を徹底的に分析し、「憲法解釈権力」という新たな視座から迫る。
1 解釈という権力(憲法を解釈する権力)
[日販商品データベースより]2 権力の叡智(「憲法の番人」に関する考察;九条訴訟という錯綜体)
3 権力に応じた義務(“通過”の思想家サンフォード・レヴィンソンの憲法理論;裁判官の責任とは何か;法学原論の見えない系譜―“書評”・小粥太郎著『民法学の行方』;立憲主義のゲーム)
4 権力者の錯覚(「人事」を尽して我意に任す;憲法解釈権力―その不在に関する考察;内閣の憲法解釈;権力者の自己言及;「最高権力者」の自己言及;天皇の憲法解釈)
改憲は取り沙汰されても、憲法解釈への注目は少ない。だが解釈という行為は憲法改正と不可分である。そこに何かが隠れてはいないか?
憲法改正をめぐる議論は多い。しかし本来ならばそれと腑分けし、分け入るべき憲法解釈の議論をどれだけ重ねてきただろうか。そこに落とし穴はないか。憲法改正の限界を憲法解釈の約束事のなかに見出す巻頭論文のほか、国民、政治部門、裁判所、天皇それぞれがする憲法解釈の諸問題に、「憲法解釈権力」という新たな視座から迫る。