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[日販商品データベースより]
肺癌との鑑別に悩んだ際に役立つ細胞診アトラスとして,上気道から気管支,肺における代表的な非悪性病変に焦点を当て,細胞像に画像診断を含めた鑑別の要点を,呼吸器細胞診の最前線で活躍する執筆者によって解説.呼吸器細胞診に従事するすべての医療者にとって,日常の細胞診断業務における安全な診断と的確な診療に役立つ一冊である.
【発刊にあたって】
この度、『非悪性呼吸器細胞診アトラス〜肺癌との鑑別に悩んだときに〜』が上梓されました。本書の作成にご協力いただいた執筆者に対し心から感謝申し上げます。
呼吸器領域における細胞診は、予防医学から診断、治療医学まで幅広い領域をカバーしています。そして現在、肺癌は日本におけるがん死亡の第一位を占めており、予防、早期診断、そして早期治療が求められていますが、進行した状態で診断される場合が少なくなく、満足のいく治療結果が得られているとはいいがたい状況です。ご存じのように、呼吸器細胞診の多くはこの肺癌の発見や診断に深く関わっています。しかし、その鑑別診断として良性腫瘍であったり、炎症性疾患であったり、あるいはびまん性疾患や再生変化などであったりすることが以前から問題となっています。
こうした背景から、2017年5月の第58回日本臨床細胞学会総会春期大会(会長:植田政嗣先生、大阪にて開催)においてワークショップ「知って得する呼吸器疾患の細胞診と画像診断」を開催したところ、思いのほか反響があり、本書の企画を思いつきました。呼吸器細胞診に欠かせないのは、細胞形態の正確な把握はもとより、蛋白発現と免疫染色、遺伝子レベルの知識、そして進歩の著しい画像診断であると考えられます。そこで本書では、上記ワークショップの演者を主体とした呼吸器細胞診の最前線で活躍する執筆者によって、肺癌との鑑別に悩んだ際に役立つ細胞診アトラスとして、上気道から気管支、肺における代表的な非悪性病変に焦点を当てて、細胞像に画像診断を含めた鑑別の要点を解説しました。鑑別に問題となる疾患のすべては網羅していませんが、呼吸器細胞診の診断に悩んだときに参考になることを期待します。そして本書が、日常の細胞診断業務において、安全な診断と的確な診療に役立てば幸いです。
最後に、本書の企画、編集に多大なるご尽力を頂いた南江堂の皆様に深謝いたします。
2019年12月
佐藤之俊
塩澤哲