この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- ひそかに胸にやどる悔いあり
-
価格:737円(本体670円+税)
【2023年02月発売】
- 思索紀行 下
-
価格:990円(本体900円+税)
【2020年06月発売】
- 思索紀行 上
-
価格:1,056円(本体960円+税)
【2020年06月発売】
- エーゲ 永遠回帰の海
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2020年01月発売】
- 生きていることの幸せ
-
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2022年02月発売】
[BOOKデータベースより]
哲学、古代文明、脳科学、司法、音楽、美術、近現代史、人工知能、神秘思想、論理学、宇宙、がん…知的世界をむさぼり尽くした。知の巨人が明かした思策と行動のすべて!
北京時代と引き揚げ体験
[日販商品データベースより]幼少時代から高校まで
安保闘争と渡欧前夜
はじめてのヨーロッパ
文藝春秋時代からプロの物書きへ
二つの大旅行
「田中角栄研究」と青春の終わり
ロッキード裁判批判との闘い
宇宙、サル学、脳死、生命科学
立花ゼミ、田中真紀子、言論の自由
香月泰男、エーゲ、天皇と東大
がん罹患、武満徹、死ぬこと
立花隆を要約するのは非常に困難である。まさに万夫不当にして前人未踏の仕事の山だからだ。時の最高権力者を退陣に追い込んだ74年の「田中角栄研究ーその金脈と人脈」は氏の業績の筆頭として常に語られるが、ほぼ同時進行していた『日本共産党の研究』で左翼陣営に与えた激震はそれ以上のものがある。
『宇宙からの帰還』にはじまるサイエンスものでは、『サル学の現在』でサルと人間に細かく分け入り、『精神と物質 分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか』でノーベル賞科学者の利根川進に綿密な取材を施し、『脳死』では安易な脳死判定基準に鋭く切り込んだ。科学を立花ほど非科学者の下に届けてくれた書き手はいない。浩瀚な書物である『ロッキード裁判とその時代』『巨悪vs言論』『天皇と東大』『武満徹・音楽創造への旅』は余人の及ばない仕事であり、また旅を語っても、哲学、キリスト教、書物を論じても冠絶しておもしろい。
立花隆はどのようにして出来上がったのか、そして何をしてきたのかーー。それに迫るべくして、彼の記憶の原初の北京時代から、悩み多き青春期、中東や地中海の旅に明け暮れた青年期、膀胱がんを罹患し、死がこわくなくなった現在までを縦横無尽に語りつくしたのが本書である。彼が成し遂げた広範な仕事の足跡をたどることは、同時代人として必須なのではないだろうか。