- 地中海世界
-
ギリシア・ローマの歴史
講談社学術文庫 2597
- 価格
- 1,012円(本体920円+税)
- 発行年月
- 2020年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784065183441
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[BOOKデータベースより]
キリスト教的東西ヨーロッパ文明も、イスラム的西アジア文明も、地中海世界を母胎とし、その崩壊と転成の中から生まれた。紀元前二千年紀のミケーネ文明から、アテネとスパルタが覇権を争ったペロポネソス戦争を経て、異民族を巧みに支配したローマ帝国の興隆と没落まで、二〇〇〇年の歴史を一貫した大きな視座から追究する意欲作。
第1章 地中海世界に何を問うか
[日販商品データベースより]第2章 東地中海世界と古典ギリシア
第3章 ギリシア=ポリスの成立
第4章 ポリスの発展と衰退
第5章 ローマの発展
第6章 ローマ帝国の支配構造
第7章 ローマ帝国の支配のイデオロギー
第8章 ローマ帝国の衰亡
古代ローマ史の泰斗による、古代地中海世界の歴史。講談社現代新書で好評を博したシリーズ「新書西洋史」全8冊のうちの第2巻として刊行されたが、単なる概説書にとどまらず、古代史への新しく、大きな視座を提供した、定評ある意欲作。
本書は、ほぼ2000年にわたるギリシア・ローマの歴史を扱うが、「ギリシア」と「ローマ」という二つの歴史を扱っているのではない。「ギリシア・ローマ」という一つの世界の一貫した歴史として追及する。
現在の西半球の主要な歴史の担い手とその文化は、地中海世界を母胎として生み出されたものであった。ラテン的・ゲルマン的世界、ギリシア的・スラブ的世界、オリエント的・アラブ的世界は、地中海世界の崩壊の中から生み出された第二次的世界であり、キリスト教的東西ヨーロッパ文明、イスラム的アジア文明は、地中海世界の転生の中から生まれたものだった。地中海世界は、それらすべてのものの出発点であり、母胎であり、故郷なのである。巻末解説を、東大名誉教授・本村凌二氏が執筆。〔原本:『新書西洋史2 地中海世界――ギリシアとローマ』講談社現代新書、1973年〕