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[BOOKデータベースより]
天安門から香港へ。デモクラシーと市民社会は生き残った。アンドリュー・ネイサン、胡平、王丹、張博樹、李偉東、矢吹晋ら、世界的権威が新資料を駆使して描く「紅い」帝国の起源とこれから。
序章 「六四と一九八九」
[日販商品データベースより]第1章 習近平と天安門の教訓
第2章 「六四」が中国を変え、世界をも変えた
第3章 天安門事件の歴史的意義
第4章 三十年後に見る天安門事件
第5章 天安門事件が生んだ今日の中国
第6章 趙紫陽と天安門事件―労働者を巡る民主化の挫折
第7章 「一九八九年」の知的系譜―中国と東欧を繋ぐ作家たち
第8章 新全体主義と「逆立ち全体主義」との狭間で
終章 「六四・天安門事件」を読む
天安門から香港へ
1989年に起きた一連の出来事が、急速に歪められ、忘却されつつある。その中心にあるのが六四・天安門事件である。
従来、「民主化の第三の波」(ハンチントン)や「国家超越的な共同社会」(M・ウォルツァー)への動きと理解されてきた〈一九八九〉は、いつのまにか「新自由主義革命」として矮小化されつつある。「民主化」ではなく「新自由主義」の確立がこの画期を特徴づけるというのだ。
果たしてそうなのだろうか――。本書はこの疑問から出発している。
「新自由主義革命」と事態を捉えた場合、30年後に緊迫化した香港情勢はどう理解すればいいのだろうか。また「紅い帝国」(李偉東)として世界に君臨しつつある習近平体制と民主化という視角なしに果たして対峙できるのか。
本書は、アンドリュー・ネイサン、胡平、王丹、張博樹、李偉東、矢吹晋、石井知章、及川淳子という、これ以上望めない世界的権威が六四と一九八九という歴史的事件に挑んだ。
その中核にあるのは、危機に瀕しているデモクラシーと市民社会の擁護である。過去のものとして暴力的に忘却されつつある両者をいかに恢復するか。その答えが六四・天安門事件にあるのだ。現代のはじまりとしての一九八九へ。