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[BOOKデータベースより]
稀有なる記録者の「業務日誌」の中で、「戦後」と「20世紀」が交差する。丸山眞男と藤田省三。日本の戦後思想を代表する二人からの頻々たる受信。60年代、70年代の思想と出版の状況が新たな照明のもとで浮かび上がる。日誌は1961年7月13日に始まり、1997年6月に終わる。本書ではその核心的部分である65年1月から85年12月までの150冊から翻刻。市村弘正と加藤敬事による解説対談収録。
小尾俊人日誌
[日販商品データベースより]解説対談 『小尾俊人日誌』の時代(市村弘正;加藤敬事)
日誌は1961年に始まり97年に終わる。本書では65年から85年までの150冊を翻刻。丸山眞男、藤田省三らとのやりとりが戦後思想史・出版史に新たな照明を与える。市村弘正・加藤敬事の対談収録。
◆加藤◆マルクス主義が凋落し、丸山学派が一番輝いていた時期、それが『日誌』の時代背景としてある。
◆市村◆60年代後半、丸山眞男とその学派の影響力はすごかったですからね。なぜ丸山があれほど騒がれたのか、いまやわからなくなっている。丸山学派の意味を教えてくれるのが、この『日誌』最大の読み所一つだと思います。
◆市村◆この『日誌』では、丸山におけるシュミット経験というのが、すでに65年から始まっていていたことがわかる。どういう文脈での言及かというと、ヴェトナムにおけるゲリラ戦なんです。
◆加藤◆『パルチザンの理論』ですね。
◆市村◆20世紀の問い直しには時間がかかります。藤田さんがベンヤミンを読み始めた頃、丸山さんは、最近藤田君は、ベンヤミンとか文明批評をやっているらしい、と冷淡な見方です。これまでやってきた政治学に背を向け、現代という時代そのものに向き合ったのは、藤田さんの学問的転換でしょう。丸山さんが「優れた魂」と言うなら、その魂の転換でしょう。丸山さんはそれが理解できなかった。
――市村弘正・加藤敬事による解説対談より