[BOOKデータベースより]
この本には、少し昔の里山の田んぼの1年の風景が、季節ごとに、色鉛筆のやさしい風合いのイラストでえがかれています。たくさんの生きものでにぎやかだった、昔の田んぼに遊びにきた気分で楽しんでください。
春(米づくりの前;水路そうじ ほか)
初夏(田植え;水遊び)
夏(生長;夕暮れ ほか)
秋(落水・稲刈り;はざがけ ほか)
冬(冬枯れ;日だまり)
里山といえば、「田んぼ」と「雑木林」。「里山の自然」シリーズは、それらを季節や年月による変化とともに、臨場感をもって感じてもらう全2巻のイラスト絵本です。田んぼも雑木林も、どちらも人間が作物や燃料などを得るためにつくった人工的な自然ですが、その環境にすっかり適応した生きものもいます。しかし、近代化で日本人の生活が大きく変わり、里山の環境の消失とともに、そこに依存してきた生きものは急速に姿を消しつつあります。
『田んぼの1年』では、一昔前の田んぼを舞台に、田起こしや草刈り、水入れ、田植え、稲刈り、はざがけといった季節ごとの作業や風景、そこでくらす生きものたちの移り変わりを、色鉛筆のやさしい風合いのイラストで描いています。田んぼでおこなう仕事の概要の紹介や、田んぼの生きものの図鑑も収録しています。
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みんな大好き白い米!わたしたち日本人の命と心は、もはや田んぼによって育まれたといっても過言ではないのです!そんな田んぼについて、イメージするものはなんでしょう?吹き抜ける風にゆれる稲穂。あぜ道の先に望む山景色。でも、それはわたしたち人間の視点です。この本が見せてくれる田んぼの姿は、ふだん思い描くそれとは少しちがいます。空飛ぶ鳥の目を借りて見る、里山の全容。そして、地面を這う虫や動物の世界としての田んぼ。それらが、色鉛筆の繊細なタッチで描き出されています。上空から、山の一部としてそこにある田んぼの全体を一望すると、それまで持っていたイメージがきっと、がらりと変わるはず!ため池と川、用水路、温水路が規則正しく組み合わさってできたそれが、自然を利用したひとつの大きな装置なのだということが、はじめて理解できました。それとは逆に、低い視点から田んぼをながめてみると、そこが多くの動植物たちのすみかであることがわかります。田んぼで息づく草花や生き物を、色鉛筆の優しいタッチで詳細に描きこんだ里山の風景は圧巻!!生き物たちの立てる音や風の温度まで伝わってきそうなほど。動植物と密接に関わり合いながら変化していく自然の一部であり、なおかつ、人の手によって作られた装置でもある。田んぼと耕作が、自然を形作る営みの一部としてそこにあることへの実感――それは、ふしぎと深く胸を打たれる、興味深い体験でした。一年を通じてどのように田んぼが手入れされ、稲を育むのか。その中で、田んぼに住む生き物たちが互いにどう関わりあって生きているのか。稲作の機械化によって失われつつある、命にあふれた田んぼの風景。それを詳細なイラストと解説によって描き出した、読み応えばつぐんの一冊です
(小説家 堀井拓馬)
山里の田んぼを通して、田んぼの1年間と田んぼに生きる生き物図鑑が描かれた1冊です。
昭和生まれの親の私はまだ自然で飛び回って遊ぶことをしてきましたが、我が子を見るとあえて行かない限り日常で自然の中で思いっきり遊ぶことはしなく(できなく)なった気がしています。
日本の主食はお米。
そのお米が作られるのも田んぼ。
田んぼについて知ることは日本人としてもとても大切なことに思いました。(まゆみんみんさん 40代・兵庫県 女の子9歳)
【情報提供・絵本ナビ】