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[BOOKデータベースより]
文学が“商品”化した大正から昭和初期、谷崎潤一郎は新たに出現した大衆読者に、戸惑いながら接近していった―。メディアの向こうの見えない読者との葛藤とその力学を、谷崎テクストという現象に見いだし、物語言説(ディスクール)の運動の中に、批評性と文体変革の軌跡を追う。
谷崎文学をディスクールとして読むために
第1部 メディアを横断するエクリチュール(通俗からの回路―「お艶殺し」の図像学;メディア戦略とその不可能性―「武州公秘話」と読者;テクストの臨界―「細雪」の読まれ方)
第2部 コンテクストとしての消費文化(資本と帝国―「小さな王国」の学校制度;サラリーマンと女学生―「痴人の愛」における“教育”の位相)
第3部 歴史へのパースペクティブ(大衆としての読者―「乱菊物語」の方法;メタヒストリーとしての小説―「「九月一日」前後のこと」から「盲目物語」へ;歴史叙述のストラテジー―「聞書抄」のレトリック)
第4部 翻訳行為としての読むこと(古典と記憶―「蘆刈」における“風景”のナラトロジー;文体と古典―『源氏物語』へのまなざし)