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[BOOKデータベースより]
「神」とか「キリスト」について、その意味を問うことは、一見宗教的で特殊な事柄のように思われる。しかしそれは時空を超えてすべての人に関わる問題である。このような立場から「ロゴス・キリストの受肉」「受難と復活」、そして「十字架による贖いと救い」といった問題を、「愛智の道行き」としての哲学の観点から「人間・自己の成立に関わる普遍的問題」として、素朴にかつ根源的に明らかにしようとする試みである。本書はこれらすべての問題の根底には神的エネルゲイア・プネウマの生動的な働きがあることを解明する。宗教と哲学を架橋する著者の到達点を示す貴重な一書である。
第1章 原初的・使徒的経験とその成立根拠をめぐって―「ロゴスの受肉(神人性)」を証しするもの
[日販商品データベースより]第2章 証聖者マクシモスの「ロゴス・キリスト論」(『難問集』第一部「トマスに宛てて」)のまとめと展望
第3章 人間的自然・本性の開花・成就と神化の道行き―根底に現前する神的エネルゲイア・プネウマ
第4章 ロゴス・キリストの十字架と復活―神への道行きの内的根拠をめぐって
第5章 他者との全一的交わりとロゴス・キリストの現存―「受肉の神秘」の前に
第6章 神的エネルゲイア・プネウマの現存に思う―探究の道を振り返って
「神」とか「キリスト」について,その意味を問うことは,一見宗教的で特殊な事柄のように思われる。しかしそれは時空を超えてすべての人に関わる問題である。このような立場から「ロゴス・キリストの受肉」「受難と復活」,そして「十字架による贖いと救い」といった問題を,「愛智の道行き」としての哲学の観点から「人間・自己の成立に関わる普遍的問題」として,素朴にかつ根源的に明らかにしようとする試みである。
問題を対象化して分析する一般的な方法は,問題の真相を隠してしまうことがある。著者は事柄が成立する原初的な場や意味そしてその機微を,当の場面に立ち帰り,キリストと直に触れ合った使徒や教父に寄り添いつつ,自らのこととして見つめていくことによって,その真実を問い披いてゆく。それにより使徒たちの生の変容や再生,さらに新しい人の誕生を闡明にする。
使徒とキリストとの霊的出会いは神の働き・霊により,否定・無化の働きはキリストと十字架の復活に由来するものであり,さらに証聖者マクシモスは十字架と復活の働きは,時と処を超えて「すべての今」に現前するとした。本書はこれらすべての問題の根底には神的エネルゲイア・プネウマの生動的な働きがあることを解明する。宗教と哲学を架橋する著者の到達点を示す貴重な一書である。