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- 上代文藝に於ける散文性の研究
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東京書籍
中西進
- 価格
- 3,630円(本体3,300円+税)
- 発行年月
- 2019年10月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784487813094

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[BOOKデータベースより]
中西万葉学の原点となった卒業論文。400字×674枚。圧巻の手書き原稿が66年の歳月を経て、活字によみがえる。
第1章 散文文藝と韻文文藝(概説;散文文藝;韻文文藝)
[日販商品データベースより]第2章 敍事の潮流(概説;各説)
第3章 抒情詩の流動(概説;各説)
現代を代表する国文学者にして「令和」の考案者とされる中西進の卒寿記念出版。
中西万葉学の原点、本邦初公開。
中西万葉学、中西文学論、中西日本人論のすべての原点といえる、東大卒業論文を、90歳の原点として、令和の今、出版して世に問う。
400字×674枚の圧巻の手書き原稿がここによみがえる。
日本古代において、韻文と散文は如何に成立してきたのか。
卒業論文ながら極めて高い学術性は、現代の国文学者、国文学の学生らにとっても非常に有益な着眼点や論点を提供する。
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平安時代になると『源氏物語』にしろ『枕草子』にしろ堂々たる散文作品が登場するが、奈良時代には、なぜそれがないのか。もちろん「風土記」や「古事記」はあっても、それぞれ叙述目的は他にある。
その一方で長歌という、後には消えてしまう歌はいっぱいあって、やれ二人の男が一人の女に恋したとか、橋の上を渡っていく美女を見かけたから恋をしてみたいとか、すなおに散文で述べればいいのに、いかにも窮屈そうに長歌でしか歌わないのはなぜだ。
おかしい。もしかしたら古代日本人は「うた」以外には口が廻らなかったのか。
(「まえがき」より)