[BOOKデータベースより]
古代ギリシアの神々がキリスト教に撲滅されたように、多神教文明は「強い一神教」に駆逐されるのが世界史の大原則。ところが、日本とインドには、一神教に負けない「強い多神教」がある。その強さの根源にあるものはいったい何か!?文明の興亡史を「地球人の視点」で読み解く、新たなライフワーク、待望の第3弾!!
序章 多神教社会に生きる日本人―無宗教ではなく、「日本教」を信じる民族(「無宗教」の日本人は世界の非常識;芥川龍之介が見抜いた独特な宗教社会の「造り変える力」)
第1章 インダス文明の滅亡とヒンドゥー教の誕生―古代インド思想における「輪廻転生」と「永遠の死」(「世界最古の看板」に刻まれた「インダス文字」の謎;ヒンドゥー原理主義的な歴史解釈の弊害;創造、破壊、維持の役割を分担するヒンドゥー教の三神;古代インド人が願っていた「輪廻転生」のサイクルからの脱出)
第2章 ブッダの生涯と仏教の変容―なぜインドではなく中国と日本で発展したのか(ブッダが追求した「完全なる死」の境地;禅宗がもたらした日本型資本主義;仏教はなぜ発祥の地印度では衰退したのか)
第3章 オリュンポスの神々とギリシア文明の遺産―ポリス(都市国家)の連合体が確立した平和(キリスト教に敗北したギリシア神話の世界;民主主義のルーツとしてのポリス;アレクサンドロス大王の偉業とマケドニア帝国の興亡;ギリシア・ヘレニズム文明の賢者たち)
「ヘラクレス」はなぜキリスト教に負けたか
『逆説の世界史』は、550万部突破のベスト&ロングセラー『逆説の日本史』の著者による新たなライフワーク。構想15年の本シリーズは、民族・宗教・イデオロギーによる偏見や差別を極力排し、世界史を「地球人の視点」で読み解く文明論です。
待望の第3弾は「多神教文明の興亡」がテーマ。ギリシア神話の神々がキリスト教に撲滅されたように、多神教文明は「強い一神教」に駆逐されるのが世界史の大原則。ところが、日本とインドには、一神教に負けない「強い多神教」がある。その強さの根源にあるものとは!?
古代ギリシアにおけるオリュンポスの神々と神話から、古代インドで「完全なる死」を求めて誕生したヒンドゥー教と仏教まで、著者が聖地を訪れながら、その謎に迫ります。
日本人ほど宗教に疎い民族は世界でも珍しい。自分は「無宗教」だと思い込んでいる多くの日本人が知っておくべき多神教世界のルーツ、さらに欧米・中東の一神教世界との違いがよく分かる必読書です。
『逆説の世界史』の新章「ローマ編」は、9月頃から小学館のウェブサイト「P+D MAGAZINE」(https://pdmagazine.jp/)にて連載予定。
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