- パリ左岸
-
1940ー50年
LEFT BANK
白水社
アニエス・ポワリエ 木下哲夫
- 価格
- 5,280円(本体4,800円+税)
- 発行年月
- 2019年09月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784560097199

この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
-
ノートルダム
-
アニエス・ポワリエ
木下哲夫
価格:3,300円(本体3,000円+税)
【2021年04月発売】
-
ウィーン
-
饗庭孝男
伊藤哲夫(建築家)
加藤雅彦(ヨーロッパ問題研究)
価格:2,640円(本体2,400円+税)
【2010年03月発売】
ユーザーレビュー
この商品に寄せられたカスタマーレビューはまだありません。
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。

[BOOKデータベースより]
詩人、作家、思想家、画家、彫刻家、写真家、歌手、俳優、映画監督、ジャーナリスト、政治家…戦後、新たな時代の幕開けを彩り、歴史に名を刻んだ人々の青春。再生するパリを舞台に、それぞれの人生が交錯する瞬間を活写する!「光の都」パリが最も輝いた時代。
1 戦争がわたしの先生だった―一九三八年七月‐一九四五年八月(陥落;選択;闘争;欲望)
[日販商品データベースより]2 「現代」―一九四五年秋‐一九四六年十二月(存在の哲学;欲望と解放;第三の道)
3 行動の曖昧さ―一九四六年十二月‐一九四八年六月(共産主義者にならずにすますには;恋愛、流儀、麻薬、孤独;行動と意義;「巴里の憂鬱は強力な気付け薬」)
4 感覚に磨きをかける―一九四八年六月‐一九五〇年(「あっちが芸術を独り占めしているのに、こっちはドルで懐を膨らませているだけ」;神経を刺激する;怒り、恨み、しくじり;権利擁護;告別、そして新しい夜明け)
「光の都」パリが最も輝いた時代
1940年から50年に至る10年間は、「光の都」パリにとって最大の試練であると同時に、最も意義深く、最も輝いた時代だった。目まぐるしく移りゆく社会情勢と世相を背景に、戦後、新たな時代の幕開けを彩り、歴史に名を刻んだ人々の生が交錯する瞬間を活写する。
著者はナチ占領下から解放に至るまでの激動のパリに読者を誘う。そして、そこに集った詩人、作家、思想家、画家、彫刻家、写真家、歌手、俳優、映画監督、ジャーナリスト、政治家の人生を巡る悲喜劇、レジスタンス運動、実存主義、マーシャル・プランを巡る人間模様、時代を彩る芸術の傑作群の誕生の経緯等を、ミクロの視点とマクロの視点を巧みに切り替えながら、まるで自ら目撃したかのように臨場感豊かに描き出す。
共産主義や人種問題を巡るアメリカとの対比、芸術分野を横断し、国境を越えた人々の交流を通じて、戦後まもない時期にパリが国際的に果たした役割の大きさに改めて気づかされる。とりわけ、男性優位の旧弊な社会で自らの生き方を模索した、ボーヴォワールを初めとする有名無名の女性たちの人生が女性の視点から描かれる点は興味深い。私たちの生きる現代の礎となった時代を理解するのに格好の一冊。