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[BOOKデータベースより]
序論 この本はどんな本か
[日販商品データベースより]第1部 有限和(導入;二つの平方数の和;3個と4個の平方数の和;高次のベキの和:ウェアリングの問題;単純な和;ベキ乗の和、代数を用いて)
第2部 無限和(無限級数;記号の特色;ゼータ関数とベルヌーイ数;方法を数える)
第3部 モジュラー形式とその応用(上半平面;モジュラー形式;モジュラー形式はどのぐらいたくさんあるのか?;合同群;分割と平方数の和、再訪;続・モジュラー形式;まだほかにあるモジュラー形式の応用)
足し算は言うまでもなく,日常生活において数を扱う基礎である。また,数を扱う数論は,現代において幅広く,豊かな広がりをみせている。
本書は,足し算という素朴な概念から,現代数論までをカバーする解説書である。
まず,有限な範囲での和や「平方の和の問題」の話から始める。この「平方の和の問題」とは,どんな数が二つの平方数の和として表されるか,というものであり,この問題は17世紀にフェルマーが提起し,公開した。彼は数学者メルセンヌへの手紙の中で,証明なしにその問題を解答したことを公表した。この2乗数の和を皮切りに,3乗数の和,4乗数の和,そしてさらに高次のベキ乗和の話へと続いていく。次に有限から無限へと範囲を拡大して,無限級数を用い,ゼータ関数,ベルヌーイ数,母関数などが重要な関数が登場する。最後に,フェルマーの最終定理の証明においても使われるなど,現代数論において欠かせないモジュラー形式の概念を解説し,有限和と無限和の話を結び付ける内容となっている。数学愛好家のような一般向けに,飽きさせない話題を展開しているユニークな書。