教育のプロがすすめるイノベーション

学校の学びが変わる
Ｔｈｅ　Ｉｎｎｏｖａｔｏｒ’ｓ　Ｍｉｎｄｓｅｔ

新評論
ジョージ・クーロス　白鳥信義　吉田新一郎　

• 価格: 2,970円（本体2,700円＋税）
• 発行年月: 2019年07月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784794811295

内容情報

[BOOKデータベースより]

「現状維持」の精神では、教育はもはや立ちゆかない。読む者に行動を起こさせる卓抜なヒントに満ちた「学校づくり」のバイブル。

第１部　教育におけるイノベーション（何がイノベーションで、何はそうでないのか；イノベーターのマインドセット；イノベーターのマインドセットの特徴）
第２部　基礎を築く（関係、関係、関係；学び、導き、イノベーションする；「夢中に取り組む」ＶＳ「エンパワーする」；共有されたビジョンをつくり出す）
第３部　才能を解き放つ（強みを活かすリーダーシップ；パワフルな学びが一番、ＩＣＴは二番；少ない方が多くのことを導く；オープンな文化を受け入れる；教師にとって意味のある学びの経験をつくり出す）
第４部　結論（私たちはもう到着しましたか？；教育におけるイノベーションへの最大の障害と「ゲームチェンジャー」）

[日販商品データベースより]

本書は、教育の現場にイノベーション（新しくてよりよい価値の創造）をとりいれるための最良の手引きです。著者は常に「学習者ファースト」の姿勢で、「常識にとらわれず、最善を尽くそう」とくりかえし読み手に呼びかけます。「学習者」のなかには、生徒はもちろん、教師や管理職、保護者や地域の人々など、すべての人が含まれます。その意味では、主な読者対象である教育関係者以外の方々にも、大いに刺激を与える情報が満載です。
　しかも、著者はたぐいまれなストーリーテラーです。読者を惹きつけるのは何よりも「物語」であることを知っているのです。読者のみなさんはきっと、まるで「教育」をテーマにした小説を読んでいるような気になることでしょう。
　パート１では、教育におけるイノベーションとは何かが解説されます。著者は言います、「絶えず変化する世界では、すでに行われていることを維持し、それに焦点を当てるだけでは、事態は悪化してしまうかもしれません」。教室や学校が前進するためには、「イノベーターのマインドセット（考え方）」を身につけることが欠かせないと説きます。そして、そのような考え方ができて、周囲にもそれを伝えることのできる教育者の特徴を挙げます（自己診断と今後の指針に有益です）。
　続くパート２では、「イノベーターのマインドセット」を基盤とした文化を学校や教育委員会などの場でつくり出す方法、パート３ではイノベーターの輪を広げる方法、最後のパート４では「いまどこにいて、どこに行きたくて、どうすればそこへ行けるのか」が書かれます。
　著者は数々の現場で実績を挙げてきた、まさに教育のプロですが、説教臭さや自慢は微塵もありません。ワクワクするようなヒントや問いをあちこちにちりばめ、最初から最後まで読者を励まし続けます。読めばあなたも自分の能力を信じることができ、すぐにでも動き出したくなるにちがいありません。この夏にぜひ本書を読んで、その中から気に入ったアイディアをいくつか抽出し、秋から実行に移してください。（よしだ・しんいちろう）