- 和歌の浦・玉津島の歴史
-
その景観・文化と政治
シリーズ扉をひらく 5
- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2019年06月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784757609136
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[BOOKデータベースより]
本書は和歌の浦「玉津島」の通史である。玉津島という聖地性のある場所と、近世に天皇・上皇との繋がりをもった玉津島社の歴史を、古代から近代初頭期までを通して描いた。
1 玉津島の古代・中世(玉津島のはじまり―万葉の世界、景観と政治と文化;あこがれの玉津島社―和歌の世界と参詣)
[日販商品データベースより]2 近世武家社会の玉津島社(秀吉の紀州「平均」と玉津島;紀州淺野家と和歌の浦・玉津島;中世、紀ノ川地域の政治社会と玉津島;徳川頼宣による社頭整備、拡充―徳川の玉津島;将軍・藩主・村方)
3 玉津島社の和歌文化と天皇・上皇(祭礼の復活;近世の法楽と玉津島社;春秋祭礼への禁裏・仙洞使者;祭典の内容;後桜町上皇の玉津島社参詣;和歌奉納と伝授祈祷の文化)
4 和歌の浦・玉津島の近世景観文化(和歌浦・玉津島社を訪れる人々;和歌の浦を描いた絵画)
5 近世中後期、神主家の人々(神主高松氏と歌道・国学―房隆・房雄;玉津島社の周辺環境;山上「拝所」の設置―房躬;玉津神社の明治維新)
本書は和歌の浦「玉津島」の通史である。玉津島という聖地性のある場所と、近世に天皇・上皇との繋がりをもった玉津島社の歴史を、古代から近代初頭期までを通して描いた。
筆者は、30年前から和歌の浦を歩いて、(「ブラタモリ」より早くから)土地の高低、道の通りを把握しつつ歴史をイメージしてきたが、本書で次のような新説を提起した。
すなわち、「弱浜」(干潟景観)に囲まれた、雑賀山から陸地としてつながる岬があり、玉津島山はその先端部の半球状の山(現奠供山)のことと確信した。この地は日前宮紀氏(国造家)が地域支配(「珠津嶋祭」等)を行い、民衆が自然を崇拝しつつ地理的環境を認識して生活していた。
本書の4分の3は近世玉津島社が天皇・上皇と関わった歴史を述べている。
玉津島神社には、和歌・美術作品のほか、近世古文書が多数保存されてきた。紙背文書、断簡に至るまで解読し、近世玉津島社の政治・文化・信仰・生活を具体的に解明したが、とりわけ女帝後桜町天皇(上皇)と地元の画家桑山玉洲に注目した。