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[BOOKデータベースより]
第1篇 仏典解釈の基盤(梁代の学術仏教;体用思想の始まり;「如是我聞」と「如是我聞一時」―経典解釈の基礎的再考;梁の智蔵『成実論大義記』;真諦三蔵の活動と著作)
[日販商品データベースより]第2篇 修行を説く文献・体系的修行論・修行成果(隋唐以前の戒律受容史(概観);大乗の菩薩戒(概観);梁の僧祐『薩婆多師資伝』;随唐以前の破戒と異端)
第3篇 修行と信仰(聖者観の二系統;異香―聖者の匂い;捨身の思想―極端な仏教行為)
中国仏教の基盤が整備された六朝隋唐期にインド仏教の何が、どこで、どのように受容され、そして中国の仏教になったのか。
教理解釈・修行体系・信仰の側面から追究し、仏教が中国に浸潤し展開した過程を思想史・文化史的に位置づける。
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・・・後漢に仏教が伝来してより現代まで続く中国仏教二千年において六朝から『開元釈教録』の編まれた盛唐中頃までの西暦約二二〇?七三〇年は、巨視的には中国仏教の早期ないし前期であろう。それ故、六朝隋唐仏教の歴史は「展開史」「発展史」と言うより「導入史」とでも称すべきかも知れない。少なくとも六朝仏教についてはそう言える。しかし筆者はインド仏教から学修を始め、後に中国仏教史に視野を延ばした経緯から、中国仏教史をインドからまったく独立した別個の仏教史と見るべきでないと痛感する。確かに時期的には早いが、むしろ六朝隋唐の仏教史はインド仏教の輸入と共に、インドとは異なる中国文化圏において漢語と漢語に基づく思考法の具体的な姿をありありと表している。この意味で六朝隋唐仏教史は漢文化に適合すべく発展を遂げつつある最中の文化史である。インド仏教には見られない新たな動きや、中国特有の斬新さと活気に充ち満ちている。それ故、六朝隋唐の仏教史を、中国という新たな文化のなかで次々と変化していった躍動期と捉えたい。『六朝隋唐仏教展開史』と書名に「展開」を含める所以である。
(「始めに」より抜粋)
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