- 河野裕子
-
息子が読み解く「河野裕子」50首
コレクション日本歌人選 075
- 価格
- 1,430円(本体1,300円+税)
- 発行年月
- 2019年05月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784305709158
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[BOOKデータベースより]
逆立ちしておまへがおれを眺めてた たつた一度きりのあの夏のこと
[日販商品データベースより]青林檎与へしことを唯一の積極として別れ来にけり
たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか
夕闇の桜花の記憶と重なりてはじめて聴きし日の君が血のおと
ブラウスの中まで明かるき初夏の日にけぶれるごときわが乳房あり
しんしんとひとすぢ続く蝉のこゑ産みたる後の薄明に聴こゆ
君は今さき水たまりをまたぎしかわが磨く匙のふと暗みたり
土鳩はどどつぽどどつぽ茨咲く野はねむたくてどどつぽどどつぽ
たつぷりと真水を抱きてしづもれる昏き器を近江と言へり
君を打ち子を打ち灼けるごとき掌よざんざんばらんと髪とき眠る〔ほか〕
河野の歌が
愛唱され続けるのは、
それが読者一人ひとりに
向けられた
私的なメッセージに
思えるからではないだろうか。
2019.6/26 2刷出来。
発売後、即重版!