- 慈雨
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- 価格
- 968円(本体880円+税)
- 発行年月
- 2019年04月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784087458589
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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北区の太
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感動
引退した刑事が、現役時代に犯した過ちを引きずりながら、自らの心の安寧を求めて遍路の旅に出るが、新たに発生した事件が、昔の誤ちを認めろと迫って来る。警察という組織の中での葛藤、夫婦愛、過去の清算、親子の絆等色々な糸が縦横に絡まり、この小説に厚み・膨らみを持たせる。いやあ、やっぱりこの作者はすごいな。今、警察小説を書かせたらこの人の右に出る者はいないのではないか。「孤狼の血」以来、久しぶりに読んだが、圧倒された。
[BOOKデータベースより]
警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。旅先で知った少女誘拐事件は、16年前に自らが捜査にあたった事件に酷似していた。手掛かりのない捜査状況に悩む後輩に協力しながら、神場の胸には過去の事件への悔恨があった。場所を隔て、時を経て、世代をまたぎ、織り成される物語。事件の真相、そして明らかになる事実とは。安易なジャンル分けを許さない、芳醇たる味わいのミステリー。