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[BOOKデータベースより]
第1部 論説 国民国家・憲法・戦争(人間・共同体・歴史;近代という時代;国民国家(ネイション・ステイト)の成立と原理;政治社会の変容;国民国家と戦争;国民国家のゆらぎ;現代の戦争と平和の模索)
第2部 日本国憲法論(日本の近代化と大日本帝国憲法;日本国憲法の成立と基本原理;国民主権と象徴天皇制;平和主義と憲法9条の意義;基本的人権;国会;内閣;司法;地方自治;付録 日本国憲法)
第1部は、近代の国民国家の形成との関係で、憲法や平和の問題を捉えた論説である。国民国家と憲法は切り離すことはできないが、国民国家自体が永久不変なものではなく、また現在さまざまなところから揺さぶられている以上、憲法もとうぜん変化をこうむらざるをえない。こうした現状では、「そもそも」という根本的な問いがますます重要になってきていると考える。
第2部は、日本国憲法を取り上げている。もちろん、日本国憲法の授業として必要な知識を盛り込んだが、条文の解釈に必要以上にこだわることをしていない。憲法が私たちの考え方や生活の中にどのように息づいているのか、現実の政治や社会の運営にどのように反映されているのかにある。それがどのように具体化されているかを見ることが必要であろう。
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