[日販商品データベースより]
イワシは幼魚時代から群れで生活しており、時にはその数は数十億匹にもなります。群れは他の魚や鳥、クジラなどに狙われ、はては人間にも捕まえられて、多くが食べられてしまいます。しかし、その圧倒的な数のおかげで一部は必ず生き延びます。そして、残った群れが合体し、たくさんの卵を産むことで、また大きな群れとなります。この「群れで生きる」という生存戦略によって、イワシは厳しい自然を生きぬいてきたのです。
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さすが、福音館書店さんの「かがくのともの絵本」シリーズの作品だなと思いました。
「イワシ」は、子どもたちにとってはお父さんのつまみの魚くらいの認識しかないかもしれませんが、分かりやすく、興味深く描いてくれていました。
海の中で生きる魚としては小さな魚(平均体長20センチ)ですが、小さいからこそ、群れで生活しているので、一つの群れの塊はとても大きく見えました。
イワシをアップで描いてくれているシーンには、大きく開けられた口の中に、とても小さなプランクトンなどが吸い込まれていくのがさりげなく描かれていて、作者のこだわりを感じました。
海の中の水の色は基本青くて、魚の色も緑や青浴びかりしているので、描くのは大変だったのではないかと思いました。
途中でクジラが登場するところは、ストーリーに変化があって見ごたえがありました。
テキストは簡潔な説明で読みやすかったです。
小学校中学年から高学年くらいのお子さんたちにお薦めします。(てんぐざるさん 50代・埼玉県 女の子20歳)
【情報提供・絵本ナビ】