- 夫の骨
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- 価格
- 737円(本体670円+税)
- 発行年月
- 2019年04月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784396345105
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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予想を覆す
9編の短編からなる1冊であるが、どの短編も予想を覆す結末を迎えるような内容となっており、秀逸。家族(親子、兄弟、夫婦)は本来であれば一番分かり合える存在であるが、実際に相手のことをよく分かっているかというと、分かっている積りになっているだけなのでは?そんな疑問を抱かせる、不気味さがこの短編にはある。この作者の原作のコミックも幾つか刊行されているようなので、そちらも読んでみたい。
[BOOKデータベースより]
昨年、夫の孝之が事故死した。まるで二年前に他界した義母佳子の魂の緒に搦め捕られたように。血縁のない母を「佳子さん」と呼び、他人行儀な態度を崩さなかった夫。その遺品を整理するうち、私は小さな桐箱の中に乳児の骨を見つける。夫の死は本当に事故だったのか、その骨は誰の子のものなのか。猜疑心に囚われた私は…(『夫の骨』)。家族の“軋み”を鋭く捉えた九編。