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[BOOKデータベースより]
この国の「かたち」は、いかにして作られたのか。オスマン帝国崩壊後に誕生し、今また大きな転機を迎えているトルコ。気鋭の若手研究者が様々な視角からこの国の来し方を明らかにし、行く末を論じる。
「アタテュルクのトルコ」を問い直す―共和国史をめぐる研究潮流と本書の射程
[日販商品データベースより]第1部 アタテュルクの描いたトルコ国民像とその創成(国民史の創成―トルコ史テーゼとその後;国民創出イベントとしての文字革命;感性を「統合」する―国民音楽からトルコ民俗音楽へ;国父のページェント―ムスタファ・ケマルと共和国初期アンカラの儀礼空間)
第2部 トルコ国民像をめぐるネゴシエーション(アタテュルク後の宗教教育政策―ライクリキの転換点;国民国家トルコとアナトリアの諸文明―イスラム化以前の遺跡をめぐる文化政策;トルコにおける抵抗文化―ハンスト・キャンペーンからみる国家・社会関係)
第3部 交雑する空間のなかのトルコ国民―国境、移民・難民、隣国からの眼差し(トルコ共和国の境界―領域紛争と国境;トルコの移民・難民政策;イラクからみるトルコ―世論調査の計量分析から)
激動の五年間(二〇一三〜一八年)と大統領制の始まり
第一次世界大戦の敗北によって多民族・多宗教国家であるオスマン帝国が崩壊したのち、建国の父アタテュルク(1880/1〓1938年)を指導者とする独立運動を経て、1923年にトルコ共和国は誕生した。トルコ民族主義と世俗主義を国是として出発したこの国は、まもなく建国100周年を迎えようとしている。国父アタテュルクによって、新しく生まれたこの国の「かたち」は、いかに形作られたのか。そして、親イスラム政策をとる現大統領エルドアンによって、それはどのように変わろうとしているのか。
本書は、国民史や言語改革を通じた国民の創成プロセス、上からの国民形成に対するトルコの民衆の抵抗やネゴシエーション、国民国家を形作る国境の成り立ちとその揺らぎなどに焦点を当て、トルコ共和国が歩んできた一世紀を実証的に描き出す試みである。歴史的背景から最新のトルコ情勢まで視野に入れた、気鋭の若手研究者による論集。