- いつかの夏
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名古屋闇サイト殺人事件
角川文庫 お49ー10
- 価格
- 880円(本体800円+税)
- 発行年月
- 2019年03月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784041071137

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北区の太
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尊敬と軽蔑
2007年8月に名古屋で起きたOL殺人事件。その事件を引き起こしたのは、闇サイトで知り合った男たち。この事件について記載したノンフィクション。何の罪もないOLがなぜあのような形で殺されなければならなかったのか。悪逆非道な男たち3人に最後まで抵抗し、守り抜いたものは...。このような状況でそれをやり遂げた、この女性の強さに対しては尊敬の念しかない。それに引きかえ、事件を起こした男たちは、見栄の張り合いで悪事がエスカレートして行くとともに、事件発覚後はお互いに責任のなすりつけあい。こいつらに対しては軽蔑しかない。唾棄すべき輩である。こんな輩に命を奪われたこの女性の無念さはいかばかりだったか。しかもあろうことか、過去の判例にひきづられ、最も悪いと思われる男が死刑にならないという理不尽。しかし、最後に奇跡が。最後まで自己の尊厳を保った女性と、最後まで見苦しく立ち回った男。どちらも同じ人間かと思うとやりきれない。合掌。
[BOOKデータベースより]
2007年8月24日、深夜。名古屋の高級住宅街の一角に1台の車が停まった。車内にいた3人の男は帰宅中の磯谷利恵に道を聞く素振りで近づき、拉致、監禁、そして殺害。非道を働いた男たちは3日前、闇サイト「闇の職業安定所」を介して顔を合わせたばかりだった。車内で脅されながらも悪に対して毅然とした態度を示した利恵。彼女は何を守ろうとし、何を遺したのか。利恵の生涯に寄り添いながら事件に迫る、慟哭のノンフィクション。
アスファルトを這う花
[日販商品データベースより]巡り合い
優しい時間
丘の上の日々
挫折
混乱の中に
小さく不確かな恋
闇からの声
一夜の出来事
刻まれたメッセージ
反撃
閉ざされた夏
午後の静寂
2007年8月24日、深夜。名古屋の高級住宅街の一角に、一台の車が停まった。車内にいた3人の男は、帰宅中の磯谷利恵に道を聞く素振りで近づき、拉致、監禁、そして殺害。非道を働いた男たちは三日前、携帯電話の闇サイト「闇の職業安定所」を介して顔を合わせたばかりだった。車内で脅され、体を震わせながらも悪に対して毅然とした態度を示した利恵。彼女は命を賭して何を守ろうとし、何を遺したのか。「2960」の意味とは。利恵の生涯に寄り添いながら事件に迫る、慟哭のノンフィクション。