[BOOKデータベースより]
サッカークラブのキャプテンだった周斗はU‐14活動初日、コーチから入団したばかりの大地に、キャプテンを替えると告げられる。不安といら立ちの中、偶然記憶の中の懐かしい銭湯に再会したことで、周斗はたくましく成長していく。胸の奥が熱くなる、青春序章小説!
[日販商品データベースより]汗と涙と感動の青春序章小説!
「なんで、俺じゃなくて、あいつなんだよ」
サッカーのクラブチームに所属している中学2年の加賀谷周斗は、他のチームから移籍してきたばかりの大地に、キャプテンの座を譲らなくてはいけなくなってしまう。
焦りと苛立ちのあまり、チームメイトに心ない言葉を投げつけて孤立してしまう周斗。
練習を休んで街をさまよううちに、祖父と通った懐かしい銭湯「楽々湯」に辿り着く。
そこには、左官屋の職人・比呂や銭湯マニアの女子高生・コナ、人生経験豊かな常連さんたち……さまざまな世代の人々との交流と、あたたかな湯があった。
湯気に包まれながら、カチコチになっていた心と体がほぐれていく。
しかし、楽々湯はだんだんと休業の日が増えていって……。
あさのあつこ氏の推薦デビューの著者が描く、切なく温かい感動の物語。
「読んでいて、上質な児童文学ってこういうことだなあと、うならされました」(丸善 丸の内本店 兼森理恵氏)
「奥行きが深く、意外な物語展開が魅力的で素晴らしい作品だ」 (評論家 野上 暁氏 )
●平成28年度神奈川県優良図書
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子供がサッカーのキャプテンをしており、共感出来る部分があるような気がして、手に取りました。
幼い時からサッカーが好きで、ずっとオレ様サッカーでキャプテンもしてきた主人公が、後から入ってきたメンバーにキャプテンの座を奪われる・・・
とても屈辱的な展開です。
そのことに傷ついた主人公・周斗ですが、キャプテンという資質の問題と、自分の態度が他のメンバーに嫌な思いをさせていたことに気付き、さらに凹んでしまいます。
でも銭湯という秘密の癒しの場を得ることで、だんだんと変わっていきます。
その様子がとても自然で、心の動きが鮮やかに伝わってきます。
ラストへの流れも自然で、だんだんとチームの心が一つになっていく様子が見事です。
この後どうなったのか、という余韻を残して話が終わりますが、心温まる人と人のつながりが感じられる、素敵なお話でした。(hime59153さん 50代・三重県 男の子11歳)
【情報提供・絵本ナビ】