- 傑作はまだ
-
ソニー・ミュージックディストリビューション ソニー・ミュージックソリューションズ
瀬尾まいこ- 価格
- 1,540円(本体1,400円+税)
- 発行年月
- 2019年03月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784789736855
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
-
北区の太
-
現実にはないと思うけど
ある日突然、一度も会ったことのない息子が、30年近く外界と閉ざされた生活を送って来た主人公のもとを訪れるところから物語が始まる。明るく屈託のない息子と、不器用でなかなか周りの人にまで気持ちを向けることが出来ない主人公との間に少しずつ出来てくる心の交流。現実にはこんな展開はあり得ないと思うが、だからこそ、この2人の関係性が徐々に深まって行く過程が読んでいて心地よい。特に、この息子の突き抜けた明るさ、悪意のなさはなんだ!!こんな人物ばっかりであれば、この世から犯罪など無くなるだろうな。登場する人物も皆、善人ばかり。そして、最も善人なのが...。これは読んでみてのお楽しみ。読み終えてホッコリしたい人に是非。
[BOOKデータベースより]
「実の父親に言うのはおかしいけど、やっぱりはじめましてで、いいんだよね?」そこそこ売れている引きこもりの作家・加賀野の元へ、生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子・智が突然訪ねてきた。月十万円の養育費を振込むと、息子の写真が一枚届く。それが唯一の関わりだった二人。真意を測りかね戸惑う加賀野だが、「しばらく住ませて」と言う智に押し切られ、初対面の息子と同居生活を送ることに―。孤独に慣れ切った世間知らずな父と、近所付き合いも完璧にこなす健やかすぎる息子、血のつながりしかない二人は家族になれるのか?その「答え」を知るとき、温かく優しい涙が溢れ出す。笑って泣ける父と子の再生の物語。