- プロレタリア短歌
-
恋愛を歌わなかった自然の美しさを詠まなかった
コレクション日本歌人選 079
- 価格
- 1,430円(本体1,300円+税)
- 発行年月
- 2019年01月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784305709196
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[BOOKデータベースより]
労働者の叫びを知り、未来を拓く知識を獲得する歌五十首。
あぶれた仲間が…(坪野哲久)
[日販商品データベースより]夜明けの様に…(中村黒尉)
大きな泥足が…(田中定二)
路ばたの草木に…(前川佐美雄)
がらんとした湯槽の…(坪野哲久)
裏小路のゴミ溜に…(並木凡平)
せめて税金を…(中積芳朗)
俺が巻いた枕時計の…(久賀畑助)
野球の勝敗に…(藤田晋一)
プレスにねもとまで…(石塚栄之助)〔ほか〕
プロレタリア短歌
1928 年(昭和3)「短歌戦線」、29 年(昭和4)「短歌前衛」創刊。歌人たちは重労働や貧困などを詠み、資本家や地主、国家への怒りを短歌表現に託した。この年「プロレタリア歌人同盟」結成。しかし、戦争に向かう時代の流れのなかで、その短歌も衰退を余儀なくされる。
ただし、プロレタリア短歌は「現在」につながる問題、たとえばワーキングプア、児童の労働、女性が働きつつ子を育てることの困難などを見逃してはいない。ここから私たちは、未来を拓くための知識や社会の見方を獲得し、何らかの教訓をみつけるだろう。