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[BOOKデータベースより]
『伊勢物語』の仮名に注目した意識と表現を考察し、有名章段―二条の后章段・東下り章段・斎宮章段・惟喬親王章段―だけではなく、これらの章段を中心に作品全体を通して読解できることを論じた。
第1部(第九段「みやことり」;第十三段「むさしあふみ」;第二十三段「けこ」;伊勢物語の「音楽」;第四十五段「蛍」)
[日販商品データベースより]第2部(惟喬親王と紀有常―「友」と「供」;崇子と多賀幾子―二人の「たかいこ」;『伊勢物語』の短章段;『伊勢物語』と業平伝説)
仮名の可能性と〈音〉への関心
仮名は文字それ自体に意味が孕まれている漢字と異なって、〈音〉しか表現しない。仮名によって、和歌は一つの言葉で同じ〈音〉を持つ別の言葉を掛け合わせ、一文字ずつ隠し詠み込むような技法が可能になった。
仮名で書かれること、つまり、〈音〉を表記することによって、音声それ自体よりも言葉の多義性が表現できるようになった。こうした仮名の可能性を和歌という韻文のみならず、散文においても試している作品が『伊勢物語』ではないだろうか。
本書では『伊勢物語』の仮名に注目した意識と表現を考察し、有名章段─二条の后章段・東下り章段・斎宮章段・惟喬親王章段─だけではなく、これらの章段を中心に作品全体を通して読解できることを論じた。
『伊勢物語』は和歌と仮名の可能性を広げた作品だという、文学史上の位置付けを示すことができれば幸いである。(「まえがき」より抜粋)