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- ぼくはくまですよ
-
こころのかいだん
THE BEAR THAT WASNT.- 価格
- 1,540円(本体1,400円+税)
- 発行年月
- 2018年12月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784477031606
[BOOKデータベースより]
くまが、とうみんから目をさますと、そこは、さわがしい工場の中でした!「おい、そこのおまえ、仕事はどうした!」工場の主任が、くまに近づいてきてどなります。「仕事ってなんです?ぼくはくまですよ」と、くまはこたえますが…!?小学中級から。
[日販商品データベースより]熊が冬眠から目覚めると、そこは工場の真ん中でした。「ぼくは熊ですよ」と言っても「ここに熊なんかいるはずない!おまえは人間だ!」と誰にも信じてもらえません。ついには社長室にまで連れて行かれて…!?思い込みの激しい人間と、ひょうひょうとした熊のやりとりがユーモラス。笑いの中に、少しドキリとするお話です。
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一頭のくまが、森で冬眠し……。春になって目が覚めたとき、あたりが一変していることに気づきました。「森はどこだ? なにがおこったんだ?ぼくは、いったい、どこにいるんだ?」くまが驚くのも無理はありません。眠っている間に、森の木は切り倒され、たくさんの人間がやってきて、大きな工場を建ててしまっていたのですから。いつの間にか、工場の地下深くにいたくまは、地面の上に出るなり、男の人にどなられます。「おい、そこのおまえ、仕事はどうした!」ぼくはくまですから、と答えるくまですが、“主任”を名乗る男は大笑い。まったく信じません。「おまえは、くまじゃなく人間だ。それも、毛皮のコートを着こんだ、ひげもそらない、とんちんかんだ。そんなことで仕事をさぼろうとするやつは……」と、くまは叱られ、えらい人のところに連れていかれます。部長の次は常務、常務の次は専務……、そして社長まで?!いったい、もののわかったえらい人間というのは、いないのでしょうか。「いや、ほんとにくまですから」「いたってふつうのくまなんです」「生まれたときから、ずっとくまなんです」いくら言っても、仕事をさぼる理由としか受け止めてもらえません。だんだんくまは、自分のほうがまちがっているような気がしてきます……!?アニメーション制作や、映画の脚本家、映画監督・プロデューサーとして活躍したフランク・タシュリンの作品。ユーモラスで、生き生きした漫画のようなタッチが魅力的。小学生にぴったりの絵童話です。タシュリンが子ども向けに書いた作品は、『オポッサムはないてません』(大日本図書)と本作のみ。本国アメリカでの出版(後にアニメ化も)から、何十年もの時を経て、このたび2冊同時に邦訳出版されました。本作を読むと、「くまを人間にまちがえるなんて、そんなこと、ないでしょう。へんなの!」と大笑いしたくなりますが、もしかしたらお子さんの年齢によっては、何となく引っかかるような、モヤモヤした気持ちを感じる子もいるかもしれません。繰り返される会話のとんちんかんさ、勢いのある楽しさと同時に、考えさせられるおもしろさがあり、子どもの心に残る作品です。
(絵本ナビライター 大和田佳世)
小宮 由さんの講演に行く前に
訳された本を読もうとこの本を借りました。
児童書の形だけれど、
絵もたくさんあり、字もそこまで多くないので
サクサク読めました。
ただ、先に後書を読んでいたので
より強く思ったのですが、
この思い込みって怖いですね。
他人に信じてもらえない怖さ、
自分のこともわからなくなってしまう怖さ。
子どもも「えー、面白いね、でもこわいね」と言っていました。(まことあつさん 30代・東京都 男の子6歳、男の子4歳)
【情報提供・絵本ナビ】