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[BOOKデータベースより]
日本文学と建築が交わる領域において「近代」を考える際、特に重要であると考えられるのが明治以降に現れた西洋建築の存在である。西洋建築は、例えば、目指すべき近代化の象徴という「近未来像」として、また、異文化との交錯点として、あるいは「植民地」において「日本」をシンボライズするものとして、その他、様々な形で現実世界および虚構世界において創造されている。そうした建築表象は同時代の「日本」および「アジア」の認識を再考する糸口ともなるだろう。また、実際に建てられた建築はわれわれのあらゆる行為の場となり、日常生活や創作活動などの新しい様式に関わってきた。そこには、空間を言語において表現する際のモノと言葉との往還の中で生じる根源的な問題も含まれている。そうした問題も、文学と建築の相関を考えることで見えてくることであろう。
1 モダン都市の建築表象(美しい「光」が差し込む場所―佐藤春夫「美しき町」をめぐって;堀辰雄『美しい村』の建築―軽井沢の記憶と変容;伊藤整「幽鬼の街」における植民地主義の構造;幻影の都市―谷崎潤一郎「肉塊」における建築表象と横浜)
[日販商品データベースより]日本近代建築小史
2 外地における建築表象(“中国的支那”と“西洋的支那”のはざまで―武田泰淳「月光都市」にみる上海と建築;『亞』と大連―安西冬衛の紙上建築;殖民地の喫茶店で何を“語れる”か―日本統治期台湾の都市と若者;虚構都市“哈爾浜”の“混沌”―夢野久作「氷の涯」における建築表象)
文学の建築空間(オフィスビル;銀行;アパートメント;劇場;美術館;ホテル;病院;工場;駅;橋;監獄)
モダニズム期の日本文学は、いかなる装置を用いて「近代」と対峙しようとしたのか─?
明治期以降にあらわれた西洋建築に注目し、外地と内地を舞台とした日本語テクストを分析することで、文学に描かれた「西洋」「近代」の内実が浮かび上がる。本書は、建築表象と同時代の都市および周辺事象との関連性をもとに、「日本」や「アジア」をめぐる眼差しの構図を素描する試みである。